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水晶の砂漠に吹く風の見る夢(核の心象風景)

たゆとう 月の影。

硝子の体に こぼれ落ちた――


(から)の星 舞い散る塵の夢。

とけた硝子に 映りこんだ。


ほのかな光 浴びて。

きらめきの都市の、

鏡にうつる影は ない。


朽ちかけた 灯台と、

錆びついた 時計台。

うごかない 影の街で。


まにまに 流されて。

雲の風に 風の見る夢に、

空の星屑 降り注ぐ。


水晶が きらめく地は 水面のようで、

うごかない硝子の鱗が ひかる。


ほろびゆく 文明(ヒト)のかげに、

とけたガラスの 墓標。


水晶の海 満たしている、

石英の砂と 雲母の鱗を、

(そら)の ゆりかごに敷き詰めて――





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