5話
体調不良にて投稿が遅れてしまいました。すみません。
白衣を着た女性に案内され他とは違い大きな扉の前までやってきた。
この先に女王様が待っています。くれぐれも失礼のないようにしてください。
大きな扉を開けるとそこには王冠をかぶり煌びやかなドレスを纏った妙齢の女性が立っていた。
「ようこそおいでくださいました幸喜さん。エリシュナ、もう下がってよいですよ」
「はっ、それでは失礼いたします。」
白衣の女性、エリシュナさんが部屋から出たのを確認し話しかける。
「...あなたは?」
「私はデラドラム王国現女王のエリザ・デラム・レイラと申します」
初めて会ったはずなのに聞き覚えのある声だった。
「頭に響てきた声の人ですか?」
「ええそうです。殺されそうであったあなたを見つけこちらの世界に呼びました。」
玉座に座りながらそう答える。
「ありがとうございます、助かりました」
「いえいえ、呼んだのはこちらとして都合が良かったからです。助けたお礼としてこちらの言う事を聞いてほしかったので」
まぁただの慈善で呼ぶわけないからね。
「...助けたんだから言う事を聞けと?」
しかし、僕なんかに出来る事なんてそう多くはない。
「そうなりますね、まぁそんなに心配しないでください。時間こそかかりますがそこまで難しい話ではありませんよ」
そうは言うがどんなことを言われるか分かったものではない。
「そうですか...それで?僕に何をしろと?」
「それを言うにはこの世界について説明しなければなりません」
この世界には天の国と私達の国である魔の国の2つの国が存在しています。
しかし私達魔の国は天の国との共存を望んでいるのですが、天の国は天の国至上主義を掲げているため今の今まで戦争を繰り返しております。2年前にあった大きな決戦にて天の国の大将であるゼウスに私の夫だった元国王が命を懸けゼウスに深手を与えたものの倒すには至りませんでした。その件から大きな戦争自体は少なくなっていましたが最近攻撃が過激になってきました。そろそろゼウスの復活が近いのでしょう。
それに備えて遺跡に隠されていると噂されている武器を見つけてきてほしいのです。
その武器が何なのかはわかっていません。剣かもしれなければ情報かもしれない。とにかくゼウスに対抗することが出来るための武器が必要なのです。