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足りない十計

 城門を潜ってすぐにログアウトしたはずが噴水みたいな所でログインしてました、どうも一般魔法使いです。


 チュートリアルを完了した翌日、今日はアズと遊ぶ予定なんだけど、アズはキャラクリに時間かけるタイプらしく、ただ待つのも味気ないので昨日門番の人に教えてもらったギルドクエストなるものに挑戦しようと思う。

 ギルドという施設は結構目立つらしく、剣とモンスターの絵が目印の看板も相まって余所者でも簡単に見つけられるらしいが……あった。本当に目立ってるな、人も多いしそれっぽい。

 扉が取っ払われたような入口から建物に入る。中は広く、奥にカウンターがあったので大人しく受付の人に話しかける。


「すいません、クエスト受けたいんですけど」


「はい、はーい。クエストですね?あっ、ちなみにギルド登録ってお済みですか?」


「そのギルド登録とはなんですか」


 説明によると、ギルドに登録することで冒険者ランクなるものが設定されてこれが高くなればなるほど恩恵が大きくなるらしい。デメリットのようなことは何も言ってなかったけど、この手のゲームでは何があるか分からないからアズに話してから考えることにする。

 薬草採取のクエストを一つだけ受けてギルドを後にした。


「南門を出て真っ直ぐずっと行ったら一本だけ木が生えてて、そこに薬草が固まって10個あるって話だったけど……小山みたいなのしか見当たらない」


 一応小山めがけて歩いていると、山が立ち上がった!と思ったらでかいイノシシだったらしく獲物を追いかけるように森の方へドスドスと走っていった。

 小山があった場所に目を戻すと一本だけ木がポツンと生えていた。


「イノシシが隠してたのか」


 遠目から小山と見間違えるサイズのイノシシが戻って来たら絶対にクエストクリアができないので、さっさと採取を終わらせよう。

 木の周りの地面をよく見ると何本か光っている草が生えており、これを摘み取ってみると。


 [アノン薬草]

 ポーションの材料となる。どこにでも生えている一般的な薬草。


 おぉ、本当に薬草らしい。残りの光ってる場所をむしってパパパッと計10本拾いこれでクエストクリア。


 来た道を引き返して初クエストは終了だなと少し浮かれていると。

 カサカサ。草むらが動く音がした。


「キュー!!」


 草むらから角の生えたウサギが飛び出してキタ!


 杖を構え詠唱する。


「スパーク!」


 角ウサギに命中させることは出来たがスライムのときのように上手く二重にならず、スパークはウサギを怯ませるだけで終わった。成功率を上げる為に今後も練習が必要だな。

 練習云々はさておいて、隙が出来たことには変わりないので、すかさずアップルパイ()をゴルフクラブのように使い、ウサギをスイングして倒した。


〈レベルが上がりました。一部の能力が上昇。SPを3手に入れた。ドロップアイテムがインベントリに回収された〉


 無事、前衛がいないという危機的状況を切り抜け事が出来た。しかし今回のクエストは冒険者ギルドまで帰って納品するまでがクエスト、だから最後まで気を抜かないようにしないとね。


 無事に採取クエストをクリアしたリオは、待ち合わせ場所である噴水でアズを待つのだった。

ギルド登録をしていないと報酬金が減る。

2024/03/18 ラストを修正

2024/03/20 ウサギとの戦闘をちょっと

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