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私とカノビョ  作者: zem
1/11

1.私の彼女の百合物語(願望)

初めてのオリジナル作品です。

文書を書くのは正直苦手な分類なのでアドバイスや感想を頂けると励みになりますm(_ _)m


※この作品は『相棒バディとつむぐ物語』のコンテスト用に長編で作るつもりだったものを急遽、短くまとめて作っているので、きちんとした形で読みたいという人は現段階では読まないことをオススメします。

私は優凛、特になんの特徴もない普通の学校に通う高校2年生だ。


青春真っ只中の高校二年生!

イケメンな先輩に告白されたりー

部活の後輩くんに告白されたりー

…なんてベタなラブコメ展開は普通な私に起こるはずもなく、モテるどころか、私の彼氏いない歴=年齢である。


しかし、好きな人はいる。

それは…


「おはよう」


「あっ!おはよう鈴桜!」


彼女は鈴桜、私の1番の親友であり、初恋の相手だ。


彼女はいつもクールで誰と比べても負けないほどの美貌を持っているのに性格もよく、勉強も運動もできる。

そう、彼女はいわゆる大和撫子というやつである。

そして、言うまでもないがかなりモテる。

彼女曰く、全て断っているらしいが。

そして昨日もまた、何度目か分からない告白を受けていたらしい。


「そういえば昨日鈴桜に告白してた先輩、イケメンで有名な人だったじゃん?返事、どうしたの?」


「断った。」


私の質問に鈴桜は即答だった。


「やっぱりかぁー」


鈴桜が告白を断ることは今に始まったことではないため、私は鈴桜が即答してもあまり驚かない。


「もったいないなー、私だったら絶対付き合うのになー」


もちろん嘘である。


「…もしかしてら、あの先輩、好きだったの?」


鈴桜は眉をひそめ、不安そうな顔で私をのぞいてくる。


(もしかして、私が自分だったら付き合うとか言ったから、先輩が好きだったと勘違いしてるのかな?)


「いやいや、全然?」


私は心から興味がないかのように軽く答える。


(ま、私が好きなのは鈴桜の方だからね…)


「そっか…なら良かった。」


鈴桜は心の底から安堵したのか、さっきまでの顔の曇りが嘘のように晴れた。


(私と気まずくなることが不安だったのかな?…それにしても笑顔可愛い過ぎんか!?マジで好きっ!)


「可愛いマジ好き。」


私は呼吸をするかのように自然に心の声を漏らした。


「えっ?」


そして運が悪くも『今回は』鈴桜には聞こえてしまっていた。


(あっ、ヤバっ!?また、声に出てた!それに、もしかして聞かれちゃってる!?)


私は焦るも、なんとか誤魔化す方向に持っていこうとする。


「あっ、いやー、鈴桜はそんなに可愛いのになんで付き合わないのかなぁーって思って」


「…なんとなく?」


少し考えたが自分でも本当にわからなかったのか、鈴桜は首を傾け答えた。

…そして、どうやら私の告白はあっさりと誤魔化せてしまったらしい。


(あ、あっさり誤魔化せた、鈴桜ってこういうとこチョロいよね…)


「そっか、なんとなくかぁー」


そして、私は鈴桜を誤魔化せたことに安堵している反面、

思いを伝えることが先延ばしになってしまったことに悩むのであった。

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