俺の女
恋人ができた
彼女と別れたその日に付き合い
そろそろ1年になる
彼女は自由奔放で
自分の都合がいい時に通話をしたいと言い
自分が都合がいい時に会いたいと言う
きっと彼女の中で俺への優先度は限りなく低いのだろう
それでもいい
俺の女としてそばにいてくれるなら
久しぶりに彼女と会う
いつものようにJILLSTUARTの香水を身にまとい
いつものようにペアリングをつけて
いじらしい笑顔を俺に向ける
この笑顔も
この唇も
この体も
この甘えた声も
全部俺のものと考えると衝動的な欲求に駆られる
振り回されるのはいつも俺だけ
「愛してるよ」
愛情表現が足りないと怒られるから伝えた言葉
嘘はない
「知ってる」
満足そうな顔で笑う彼女
他の男からもらった香水を身にまとい
他の男からもらったアクセサリーを身につけながら
今日も俺だけのものにはなってくれない
そんな愛しくて堪らない
俺の女