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魔王様の大冒険  作者: 美山 鳥
第7章 決戦に向けて
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会合

 解放軍の代表としてやってきたのはレミィとラルバンだった。トゥナムが生きていた事実を知った時の二人の驚きようは想像以上で、ラルバンに至っては感激のあまりに男泣きしてしまうほどだ。


 「よくぞ……よくぞご無事で!! まさか、再びトゥナム様にお会いできる日がくるとは!……」


 「わたしも嬉しい限りだ。解放軍を組織して皆を守ってくれたこと心から感謝する」


 眼前に片膝をついているラルバンの手を取り謝意を伝えるトゥナム。たしかに、ラルバンの身を包んでいる鎧はボロボロであちこち壊れていた。素人同然の者たちを守りながら最前線で戦い続けるのは辛かったはずだ。


 「もったいないお言葉です!」


 「トゥナム様。その、ルベタの姿がないようですが?」


 ラルバンの傍らに控えていたレミィがおずおずと尋ねる。


 「ああ、そうだったね。……ルベタ、姿を現しても大丈夫だよ」


 少し離れた位置で周辺に気を配っていたボクを呼ぶ。《不可視》を使っていたためレミィやラルバンは気付かなかったのだ。屋根から飛び降りて3人の側まで移動する。姿を見せるとレミィの表情が明るくなったような気がした。


 「おお、ルベタ! レミィからおまえさんが生きてたって報告を受けた時は嬉しかったぞ。ルベタは生きていると信じて休まずにチセーヌに通い続けたレミィに感謝しねぇとな」


 そうだったのか。つまり、チセーヌでレミィと再会したのは全くの偶然というわけでもなかったということだ。その事実を暴露されたレミィは顔を赤らめて俯いている。


 「とにかくお二人には俺たちが拠点として使っている洞窟へお越しいただきたい。島の中央にある森の、かつてゴブリンの巣窟だった場所だ。ルベタは知ってるよな?」


 もちろん憶えている。村長と初めて共闘した思い出のある場所だ。あの時、村長とボクがゴブリンたちを一掃したことが今になってこんな形で活きてきたのか。でなきゃ、ラルバン一人でゴブリン全員を相手にする必要があった。しかも民間人を守らねばならなかったはず。あの時、村人のためにとゴブリン討伐に真っ先に立ち上がった村長の勇敢さを思い出した。


 「そうだな。いつまでもここにいて敵に見つかると厄介だ。その洞窟へ急ごう」


 ラルバンの誘いに応じるトゥナム。ボクにも異論はなく、ボクたちは解放軍が拠点にしているという洞窟に向けて移動した。

いつも読んでくださってありがとうございます。

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