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魔王様の大冒険  作者: 美山 鳥
第5章 勇者ベレグの帰郷
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処刑場の戦い①

 「この前の借りは返させてもらうぞ!」


 最初に動いたのはバズラウドだ。火炎系下位魔術フレアボールによる火の玉を撃ち出してくる。ボクもあれから何度も実戦を経験しているわけで、単発の火炎系下位魔術フレアボールくらいなら容易にかわせる。右前方に駆け出したボクの左側を火の玉が通り過ぎていく。そのまま立ち止まることなくバズラウドとの間合いを詰める。


 「ぬぅ!」


 バズラウドは振り下ろされたメイスをハルベルトの柄で受け止める。だが、勢いを抑えきれずに片膝をつく。


 「させねぇよぉ!」


 コルオーンが追撃をゆるしてくれない。銃口をボクに向けてトリガーを引く。上体を後方に反らす。放たれた弾丸が目の前を通過していく。


 「ぬうぉぉ!」


 そこにルザのハンマーが振り下ろされてきた。


 《剛力》を発動する。瞬間的に腕力を上げてハンマーを受け止めて弾き返す。ルザは自慢の腕力で負けて悔しさを滲ませている。その隙だらけの腹に蹴りあげる。短く呻いて両膝をつくルザ。


 今度はハルベルトの先端がボクの喉元を狙ってくる。素早く柄を掴んで手前に引っ張る。ヨロヨロと前のめりに体勢を崩したバズラウドの背中にメイスの一撃をお見舞いする。鎧の上からでも十分なダメージを与えることができた。バズラウドは地面に倒れたままうずくまっている。


 休む間もなくコルオーンのカットラスが閃く。ボクはしゃがんで姿勢を低くする。刃が頭上を通過するのを待って、メイスを振り抜く。しかし、コルオーンが後方に飛び退いたことで空振りしてしまう。


 「死にやがれ!」


 リゲックがピストルを発砲する。紙一重でかわす。が、直後にリゲックのピストルから発射された2発目の弾丸がボクの右肩の肩当てに命中した。さすがはリバス様の鎧だ。ノーダメージなうえに大した傷もつかない。


 「どうだ? こいつは連発できるんだぜ」


 得意気に自慢するリゲック。


 「連発できても、その程度の威力じゃボクを倒せないよ」


 「な…んだとぉ! 上等だ!!」


 激昂げっこうしたリゲックが銃口を向ける。


 コルオーンが振りかざしたカットラスを跳んで避ける。そこを狙ってリゲックが撃った弾丸が飛んでくる。予想通りだ。跳躍すると同時に発動させておいた《飛行》を使って飛翔する。リゲックはさらなる追撃すべく銃口を合わせる。


 「ちぃ!」


 大陽の目映さに視界が眩んだリゲック。すかさず投げたダガーは一直線にリゲックの持つ銃へと飛んでいく。


 「くそっ!」


 リゲックが武器を弾き落とされて焦っている様子を視界の端に捉えつつ急降下し、着地直前に発動スキルを《剛力》に切り替えてメイスを地面に突き立てる。リゲックご自慢の銃はメイスと地面に挟まれて木っ端微塵に壊れてしまう。


 「俺様の銃が!……」


 よほどお気に入りだったんだろう。リゲックは呆然と立ち尽くしている。


 さて、あとは残る4人をどうするかだな。

いつも読んでくださってありがとうございます。

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