表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王様の大冒険  作者: 美山 鳥
第4章 海賊撃退戦
41/330

コルオーン&ルザ戦④

 「ぬぅん!!」


 コルオーンに向かって駆けるボクにルザのハンマーが迫ってくる。


 それを跳んでかわす。


 「甘ぇぜぇ!」


 コルオーンは空中のボクに銃口を向けて発砲した。だけど、放たれた弾丸は誰もいない空間を通過していく。跳び上がると同時に《飛行》を使って回避したのだ。意表をつかれて一瞬動きが止まったコルオーンの背後に着地。それと同時にメイスを横に一閃する。もちろん《剛力》を使ってだ。


 うなりを上げたメイスがコルオーンの脇腹をとらえた。コルオーンは弾かれて地面を勢いよく転がる。そのまま海に落ちてしまえばいいのに。


 「おまえなんかぁぁ!」


 ルザの怒り任せの一撃が振り下ろされた。力自慢のルザに対してこちらも《剛力》で対抗する。メイスでハンマーを受け止めて弾き返す。


 力勝負で負けたルザは信じられないといった表情を見せている。


 今度はこちらの番だ。右肩に一撃、左脇腹に一撃、さらに正面から腹部に一撃と連続で攻撃を叩き込む。人並み以上の体格に恵まれた大男でさえ、この攻撃には相当なダメージを受けたようだ。よろめいた後、遂に片膝をついている。


 息遣いも荒々しくなっているが闘志は衰えていない。立ち上がってハンマーを構える。敵とはいえ大した根性だな。


 「ぬぅおぉぉぉ!」


 激怒したコルオーンが凄まじい勢いで間合いを詰めてくる。カットラスによる縦横無尽の連続攻撃が繰り出される。回避を諦めて防御に専念するがダメージは大きい。


 コルオーンとの間合いをとろうと後退する。それを阻止しようとさらに踏み込んでくるコルオーン。しかし、次の瞬間には地面に片膝をついていた。どうやら体力の限界らしい。


 チャンスだ。ボクは後退を止めて、コルオーンに止めの一撃を放とうとする。


 『バカ者!』


 直後、リバス様に叱られてしまう。その意味はすぐに理解できた。コルオーンは勝利を確信したように笑みを浮かべて銃口を向けていた。膝をついたのはフェイントだったのか!


 「あばよぉ!!!」


 胸に放たれた銃弾を直撃で受けたボクは仰向けに地面へ倒れてしまう。しかし、胸当てのお陰で外傷はない。


 「死んじまえ!」


 倒れたままのボクの視界に間もなく暮れる空が見える。そこへ跳躍したルザの姿が加わる。両手で持ったハンマーを振り下ろそうとしていた。


 「ルベタァァァ!!!」


 レミィの悲痛な絶叫が聞こえる。こんな所で死んでたまるものか!


 左手で持っていたダガーをルザに向けて投げる。


 「グハッ!」


 下腹部にダガーが突き刺さったルザは空中でバランスを崩してボクの側に落ちてきた。頭部を強打したのか気絶している。


 ゆっくりはしていられない。すぐに立ち上がる。胸当てのお陰で命に別状はないようだ。コルオーンに視線を移すと驚愕の表情でボクを見ていた。


 「ちきしょう。まだ死んじゃくれねぇのかよぉ」


 立ち上がるコルオーン。


 「これで……しまいだぁ!」


 コルオーンが頭上に掲げたカットラスを渾身の力で振り下ろす。回避が間に合わない。ボクは銀色のメタルグローブをはめた左手で受け止める。


 「うっ……」


 よほど性能がいい防具なのだろう。メタルグローブには傷ひとつつかない。


 コルオーンの動きが止まった。この一瞬が最大の好機だ。《剛力》を発動させると同時にコルオーンの背後へ回り込み、メイスを背中へと叩き込む。正面から地面に激突したコルオーンはルザと同様に気絶した。

いつも読んで下さってありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ