コルオーン&ルザ戦②
危なかったぁ! もう少しで命中するところだった……。ボクは背筋に冷たい汗を感じていた。
「ちっ!」
コルオーンは舌打ちをして、一気に間合いを詰めて
きた。横に一閃されたカットラスがボクの腹を掠める。
くっ……さっきのルザの一撃はかなり効いている。足取りがふらついているのを自分でも自覚する。それを見透かしてコルオーンは冷笑を浮かべる。
「そらそらそらぁ!」
嬉々としてカットラスによる斬撃を連続でくり出すコルオーン。直撃は避けるものの身体中にかすり傷を負う。
(まずいな……)
ボクはコルオーンとの間合いをあけようと後退する。そのとき、コルオーンの眼光が鋭くなった。
ドォン!
コルオーンの愛銃が火を吹いた。このまま後退し続けるのは危険だと判断し、ボクは左前方に踏み込む。ボクの右肩の鎧が弾丸を防いでくれる。
(おおっ、全く痛くないぞ!)
ボクは鎧の防御力に感心しつつ、コルオーンの背後に回り込む。そこから振り向き様に横に薙いだメイスがコルオーンのピストルを弾き飛ばした。
「くそがぁ!」
逆鱗に触れられたのか、コルオーンは叫びながらカットラスを縦横無尽に閃かせる。
「へっ、しぶてぇ野郎だなぁ……」
ボクは防御と回避に徹する。コルオーンはなかなか思い通りのダメージを与えることができないことに苛立ち始めているみたいだ。
(まずいぞ……。なんとか流れをこっちに引き戻さないと……)
ボクは賭けにでることにした。自らメイスを手放す。
「なに!?」
予期しない行動をされたことで、コルオーンの動きが一瞬止まる。
(よし!)
狙いどおりの展開だ。ボクはすかさずコルオーの腹に膝蹴りをくらわす。さらに、よろけたところに背負い投げをきめる。
(一気に勝負をつける!)
ボクは倒れたコルオーンの顔面に追撃するため、拳を握る。
「くっ」
ボクは拳を振り下ろすことなく、その場を離れる。
直後、さっきまでボクがいた空間をルザのハンマーが勢いよく通過した。
「ルザ、やっと目を覚ましやがったなぁ」
コルオーンはゆっくりと立ち上がり、弾き飛ばされたピストルを拾いにいく。
『ふむ……貴様は丸腰、相手はフル装備か。これはピンチというやつだな』
リバス様が他人事のように言う。この体はあなたの物でもあるんですよ、まったく……。
「どうやら形勢逆転ってやつみてぇだなぁ。だが、てめぇはやり過ぎだぁ。今さら赦すつもりはねぇぜぇ。ぶっ殺さなきゃ気がすまねぇんだよぉ!!」
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