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魔王様の大冒険  作者: 美山 鳥
第4章 海賊撃退戦
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コルオーン&ルザ戦②

 危なかったぁ! もう少しで命中するところだった……。ボクは背筋に冷たい汗を感じていた。


 「ちっ!」


 コルオーンは舌打ちをして、一気に間合いを詰めて

きた。横に一閃されたカットラスがボクの腹を掠める。


 くっ……さっきのルザの一撃はかなり効いている。足取りがふらついているのを自分でも自覚する。それを見透かしてコルオーンは冷笑を浮かべる。


 「そらそらそらぁ!」


 嬉々としてカットラスによる斬撃を連続でくり出すコルオーン。直撃は避けるものの身体中にかすり傷を負う。


 (まずいな……)


 ボクはコルオーンとの間合いをあけようと後退する。そのとき、コルオーンの眼光が鋭くなった。


 ドォン!


 コルオーンの愛銃が火を吹いた。このまま後退し続けるのは危険だと判断し、ボクは左前方に踏み込む。ボクの右肩の鎧が弾丸を防いでくれる。


 (おおっ、全く痛くないぞ!)


 ボクは鎧の防御力に感心しつつ、コルオーンの背後に回り込む。そこから振り向き様に横に薙いだメイスがコルオーンのピストルを弾き飛ばした。


 「くそがぁ!」


 逆鱗げきりんに触れられたのか、コルオーンは叫びながらカットラスを縦横無尽に閃かせる。


 「へっ、しぶてぇ野郎だなぁ……」


 ボクは防御と回避に徹する。コルオーンはなかなか思い通りのダメージを与えることができないことに苛立ち始めているみたいだ。


 (まずいぞ……。なんとか流れをこっちに引き戻さないと……)


 ボクは賭けにでることにした。自らメイスを手放す。


 「なに!?」


 予期しない行動をされたことで、コルオーンの動きが一瞬止まる。


 (よし!)


 狙いどおりの展開だ。ボクはすかさずコルオーの腹に膝蹴りをくらわす。さらに、よろけたところに背負い投げをきめる。


 (一気に勝負をつける!)


 ボクは倒れたコルオーンの顔面に追撃するため、拳を握る。


 「くっ」


 ボクは拳を振り下ろすことなく、その場を離れる。


 直後、さっきまでボクがいた空間をルザのハンマーが勢いよく通過した。


 「ルザ、やっと目を覚ましやがったなぁ」


 コルオーンはゆっくりと立ち上がり、弾き飛ばされたピストルを拾いにいく。


 『ふむ……貴様は丸腰、相手はフル装備か。これはピンチというやつだな』


 リバス様が他人事のように言う。この体はあなたの物でもあるんですよ、まったく……。


 「どうやら形勢逆転ってやつみてぇだなぁ。だが、てめぇはやり過ぎだぁ。今さら赦すつもりはねぇぜぇ。ぶっ殺さなきゃ気がすまねぇんだよぉ!!」


 

いつも読んで下さってありがとうございます。

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