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魔王様の大冒険  作者: 美山 鳥
第2章 フォラスの独裁者
15/330

VSバズラウド戦①

改稿済みです。

 ボクはスヴェインさんの案内で屋敷の地下にある一室にやって来た。何もない広いだけの空間だ。


 リゲックはボクの対戦相手を連れてくるため、少し遅れて来る予定になっている。


 「いやはや、大変なことになってしまいました……。わたくしが差し出がましい事をしたばかりにルベタ様にとんだご迷惑をおかけしました。申し訳ございません」


 リゲック達の到着を待つボクにスヴェインさんが申し訳なさそうに話しかけてきた。べつに彼に落ち度があるわけではない。それどころか、リゲックと面会できるように取り計らってくれたのだから感謝すべきだろう。


 「スヴェインさんが謝る必要はないよ。リゲックに会えるようにしてくれたんだし、むしろ感謝してるくらいさ」


 「ありがとうございます。そう仰っていただけると助かります」


 再び深々と頭を下げるスヴェインさん。本当に腰の低い人だな。


 「そんなことより、ボクがこれから戦うのはどんな相手なんだろう?」


 「警備隊の隊長をされておられるバズラウド様でございましょう」


 話題を変えようとして出たボクの質問にスヴェインさんは即答してきた。


 「バズラウド? その人ってやっぱり強いんだよね?」


 答えはわかっていても一応は確認してみる。


 「とてもお強い方です。警備隊全員を相手にしても勝利するのは間違いかと」


 うっ、そんな強い敵とこれから戦わなきゃダメなのか。今さらながら恐ろしくなってきた。


 『ふん、所詮は人間。魔王である我に敵うはずがなかろう』


 「ですよねぇ!」


 不安にかられていたボクは不意に聞こえてきたリバス様の言葉に思いきり反応してしまった。スヴェインさんが少し驚いたようにこちらを見ている。


 「あっ、ごめんなさい。つい……」


 突然に声をだしてしまったことに少し気恥ずかしさを感じる。しかし、スヴェインさんはニコリと微笑んでくれた。


 「ルベタ様は不思議な方ですね」


 「面目ない」


 項垂うなだれるボクにスヴェインさんの静かな笑い声が聞こえてくる。


 「いえいえ、先ほどのことではございませんよ。なんと言えばよいのでしょうか、歴戦の戦士のようでありながらも駆け出しの冒険者のような雰囲気も併せ持っておられる。そんな感じがいたします」


 今度はボクが驚いた。出会って間もないのにリバス様の存在に気付いたのか!? たしかに冒険者としては駆け出しもいいところだ。だけど、今のボクの身体はかつての魔王リバス様のものであり、歴戦の戦士という表現は正確かどうかは別として間違ってはいないだろう。


 「ルベタ様はいつから旅をなさっておられるのですか?」


 「えぇっと、まぁ、まだ日は浅いんだ。だから、駆け出しの冒険者というのは合ってるよ」


 なんと答えていいのかわからず、曖昧あいまいに返事をする。


 「さようでございましたか。しかし、冒険者としては駆け出しだというのに、既に歴戦の戦士を彷彿とさせるオーラをお持ちとは素晴らしい! もしや、旅に出られる前は傭兵のような危険を伴うお仕事を?」


 うーん、命の危機を感じる毎日を送っていたのはたしかだけど、スヴェインさんが考えているような感じではない。普通はスライムから逃げ回ってたなんて思わないよね。


 「あまり詳しくは話せないけど、危険から逃れるだけで精一杯の毎日だったよ」


 「……おっと、わたくしとしたことが他人様のことをあれこれと……。どうかお許し下さい」


 スヴェインさんは頭を深々と下げる。


 それから扉へ歩み寄ってノブを回して開けた。程なく二人の人物が姿を現す。一人はリゲック。その隣に立つ中年の男がバズラウドだろうか。

いつも読んで下さってありがとうございます。

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