第一章④~剣豪~
読みにきて頂いたこと、誠に感謝します。
「祝 ティーミア魔術学校入学」
目の前に突如として現れたこの世の真相。
魔術が当たり前のこのぶっ飛んだ世界で俺は異世界生活をしていくのだった・・
「__えっ・・魔術?母さん、魔術ってあの魔術?」
「…?そうよ、今更何を言っているの?どこか具合でも悪いかしら?」
母さんは驚愕の事実をサラッと俺に伝えると、俺の顔を覗き込んできた。
「うっううん、何でもないよ」
皆が当たり前かのように話を進めていっている中、俺はまったくそれについていけてなかった。
「あーおばさん、それにシュンも。おはよう、いい天気だね」
「あっおはよう」
俺たちに一人の少年が話しかけてきた。
彼の名前はオキヒロ、俺の家の近所では唯一の同い年で、2歳ころからいつも二人で遊んでいた。
そのため、俺とあいつは「シュン」「ヒロ」と呼び合う仲である。
流石に俺が異世界転生者ということは信じてくれなかったが・・
しかし、それでもヒロと話していても魔術のことについては何も触れてこなかった。
そのくらい当たり前の事なのだろう。
地球でいう自転車に乗るのと同じくらいだ。
「やっと今日から僕たちも魔術師の仲間入りだね。ところでシュンは魔術剣士と魔術弓兵、どっちを目指すの?ちなみに僕は家系的に魔術剣士を目指していくんだ。いつか…僕は準一級魔術師以上の魔術剣豪になってみせる!」
___何を言っているのだろうか、彼は。
さっきから台風のようによくわからない単語が俺の左脳に降り注いできている。剣士?弓兵?はたまた準一級魔術師?なんだその小5が書いているポエムに出てきそうな単語の数々は!!
「で、シュンはどっちに行くつもりなの?」
「えっ!えーっとー・・」
俺は一体どう答えればいい?ここで「魔術剣士って何?」なんぞ聞けばこの世の中だと完全に俺はドアホ認定を食らってしまう。
そうだ!母さんに聞けばどうにか!
___女子会始めてやがった。
となると俺に残されている選択肢は「剣士になる!」か「弓兵になる!」の二択である。
しかし、もしもここで俺が弓兵を選んだ場合、わざわざなりたい職業を迫らせるということはおそらく今後の学校生活では剣士専用のクラスと弓兵専用のクラスに分かれるのだろう。よって、魔術剣士になりたいヒロとはほとんど会う機会がなくなる・・
まずい、それはまずい、まずすぎる。
何せ、俺はこの世界の事について無知なのは大前提としてそこらへんでは負けなしのコミュ障なのである。
この性格は地球から持ち込んだのではなく、この世界で新たに手に入れてしまったものらしい。
その重度を例えるなら関東大会でぶっちぎりの優勝で飾れる程だろう。
そんな俺がこの世界で唯一の友達と別れ離れになってしまったら、それこそ The End である。
と、なるとだ。
それなら俺が出す答えは一つしかない!
「俺も、魔術剣豪を目指す!」
この答えにたどり着くまで実に0.32秒、地球では3流大学卒の俺だったが、この時だけは難関国立大学にさえ入れただろう。
「シュンも剣士の方にいくんだね。それじゃあこれからも二人で力を合わせて頑張ろう!」
「おうよ!」
___とは言ったものの全く意味が分からない
まず、一体その剣士だかは何級から何級まであるんだ?悪いな、ヒロ。俺、無知なんだわ
そんな事を思っていると立ち話している俺の肩に、凄い勢いで誰かの腕が当たった。
「痛!すみまs」
「てめーどこ見て歩いてるんだよチビが!」
___は?
何を言っているんだこいつは?そこにいたのは身長は俺よりもかなり高く、体格も比較的ガッチリしている強そうなやつだが、どこからともなくクソガキ感が出ていた。
いわゆるガキ大将というやつだろう。
「だから、テメーはどこ見て歩いてるんだっつてんだろが!!」
「いや、当たってきたのそっちですよね?」
「何だテメー半殺しにされてーのか!お前らが広がりすぎてるからだろが!誰に向かって口聞いてると思ってんだ!!」
「どう考えてもあんただろ」
「このヤロ……」
そのガキ大将は今にも頭から湯気がたちそうなほどキレていた。
これだからクソガキは困る、
大人の対応をされてすぐに怒りだすやつは特にだ。
まあ俺も人の事を言えたもんではないが・・
「やめなよシュン、これ以上は危険だよ」
オキヒロが俺らを止めに入った。
やはりオキヒロの言動や行動だったりを見ると4歳にしてはかなり大人なんだなと時々痛感する。
「なあヒロ、こいつ一体何なんだ?」
「えっシュン知らないの?ヤスシだよ、彼のお父さんが準一級剣豪でここらへんじゃかなり有名な家系なんよ」
___なるほどな、どうりでこんなに強気だと思った。
となると、こんな所で喧嘩買ってちゃ後々が今からでも怖くなってくるな。
「ヤスシっていうのか、悪かったな。これからは気を付けるわ」
「分かればいいんだよ分かれば、二度とそんな口俺にきくんじゃねーぞ!」
ふーこれで一件落着・・
「そうそう、お前ら、仲良く剣豪目指すとか言ってたけどよー」
はぁ何だよめんどくせーなー
「そうだけど、それがどうかした?」
そう言うとヤスシはいきなり声を上げて笑い出した。
「そんなことお前らなんかにできるわけないだろ、いいか、剣豪の呼び名を貰えるのはな、俺みたいな才能に溢れたやつらだけなんだよ。お前らみたいな平凡で才能もない奴らはなれるわけないだろ、とっととそんな夢あきらめろよ。」
__なんだこの救いようのない自意識過剰マンは、絶対友達少ないだろこいつ。
とはいえ流石に今のは頭にきた。こっちも一発言い返しておくか。
「あっそ、じゃあいいぜ。俺みたいな平凡市民でも剣豪になれるっていうのをお前のその目に焼き付かせてやらぁ」
「ふん、やってみやがれ!あーっはっはっはっはっは!」
こうして俺らの闘志のぶつかり合いは入学式待機場の中で静かに終わりを告げた・・
おはこんばんにちは!白崎冬と申します!白崎さん、今日は忘れずに投稿できて偉いね!うんうん!次からも頑張って起きて、17時に投稿できるようにしよう!
マネージャーさんすみません。1時間遅刻しました。
お読み頂きありがとうございました!!
是非、感想、評価の方もよろしくお願いします!
面白い ★★★★★
普通 ★★★
つまらない★
それではまた次の話で!!




