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ドレミの魔法  作者: むらけみすと
1/2

day1.

「こいつワオンが使い魔だぞ! ニャーが普通なのに!」

ーーワッハッハッハッハッハ!!ーー

またクラスメイトたちに笑われている。

私はしょげて、涙ぐみながら机に伏している。私の使い魔を膝に乗せながら。

別にニャーじゃなくたっていいじゃない。先生の中には、チューを使い魔にしてる人だって、シャーを使い魔にしてる人だっている。

でもそれを言うと、今度は耳が尖ってて長いだの、友達がいないだの、魔法が使えないだの、違う悩みを笑ってくることを、私は知ってる。

どうしてあいつらに魔法が使えて、私に使えないの?

私の方が授業を真面目に聞いていて、勉強熱心なのに。

それも知ってる。私は実技を練習することが少ないから。あいつらは授業そっちのけで、実技の時間だけやけに張り切ってる。男の子ってみんなそうなの?

体で覚えた方がいいのかな。でも、私は生まれつき、体を動かすとすぐバテちゃう。もっと体力つけた方がいいのかな。

「ちょっと、いい加減にした方がいいですよ」

突然そんな声が聞こえて、周りは静まり返った。

私を見て笑っていた子達を尻目に、私を匿ってくれた子はこう言ってくれた。

「魔法を覚えるのが早いか遅いかなんて人によるんだから、気にすることないですよ?」

「私は、ワオンの使い魔だってカワイイしいいと思います」

この女の子の名前はドナ。私がこの学校で初めて友達になった子。

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