世界によっては違う姿! 『スライム』
やぁ! 私はディア・ダーボー、しがない歴史監察人だ!
最近のそちらの世界では自粛が解除されて外に出る機会が増えたんじゃないか?
しかしそれが原因で怖くて外に出られない人達も多いだろう。
今回はそんな君達に素敵な魔物『スライム』を紹介しようと思う!
………おっと『定番過ぎてつまらない』と帰らないでくれよ? スライムは皆が知っている様なプヨプヨとしている物ばかりでは無いんだ。
まぁ………ここでごちゃごちゃ言うよりはさっさと説明に移った方が良いだろう。
よし! それでは早速説明に移るとしよう!
[スライムの習性]
スライムは現在確認されている中でも様々な種類がいるんだ!
その種類によって習性は様々で、一纏めにする事は難しい………しかし! 一部スライム意外共通している習性がある!
それは『取り込み』だ!
取り込みとは人間で言う所の食事だ! 補食とも言うな!
大半のスライムの体には酸が混じっている。
たとえばスライムが道端の草を取り込んだとしよう。
すると草は体内で少しづつ溶けていき、栄養となるのだ!
ちなみに大半の種族は生きている生物をそのまま溶かせる程の力を持っていない! 安心してくれ!
そして二つ目の習性………というか弱点だな!
それは核を持つ事だ!
その核を破壊されると、スライムは形を保てなくなって溶ける。
まぁ細胞みたいな物だな!
[スライムの住処]
スライムは大抵小さな穴の中に住んでいたりする!
自身の酸で地面を溶かしてその中に入ったり、大きな魔物が入れない大きさの穴に住み着いたり、自身が入れる穴なら大抵どこでも住み着けるぞ!
[スライムの成り立ち]
実はスライムはどの様にして創られたかあまりわかっていない。
何万年前から生きている私でも、こればっかりはわからないんだ!
そしてこの魔物は、邪神の影響をあまり受けていない!
恐らく元々思考能力が低い事も関係しているんだろうな。
[スライムの種類]
さて、一応いくつかの定型説明は書いたが、やっぱり例外が多すぎて情報に合わない物も出てくる。
と、言う事で基本的な物と一部の変わり種を紹介しようと思う!
『スライム・ジェル』
これは一番有名なスライムだな!
真ん丸のプヨプヨで、最弱の魔物だ。
溶かす力もせいぜい耐性が無い植物を溶かせる程度なんだ!
そしてこのスライムは様々なスライムに進化する! これから出てくるメルト以外のスライムは全てこいつと同じ形だ!
ちなみに『ジェル』は学名で、冒険者の中では『スライム』で通ってるぞ!
『スライム・メルト』
こいつはスライムだがスライムでは無い。
邪神の力に影響されたスライムだな!
プヨプヨ真ん丸のジェルとは違い、ドロドロに溶けていて、地べたを這いずって移動する。
こいつはかなり強力な魔物で、自由自在に動かせる体を触手状にして獲物を拘束し、本体へと引きずり込んで溶かしてしまうんだ!
溶かす力は強力で、人間が取り込まれると窒息してから10分で骨まで溶かされてしまうんだ!………まぁ死んでからしか溶かされないが………。
こいつも『メルト』は学名で、冒険者の間では『スライム』で通っているぞ! 区別は依頼書を見る位だな!
他にも『この森にはスライムがいるぞ!』と忠告されたらだいたいこのスライムだ!
『ポイズンスライム』
その名前の通り毒を持ったスライムだな!
紫色の体を持っていて、相手に向かって毒を打ち出して仕留めるぞ!
その毒はまぁまぁ強く、皮膚に触れただけでもすぐに動けなくなる。 ちなみに神経毒だ!
しかし補食対象は毒草や毒キノコ! 基本的にはこちらから手を出さなければ無害だ!
毒性のある物を食べているから進化したのだと思われる。
『アシッドスライム』
こいつは先程のポイズンスライムの酸バージョンだな!
黄色の体を持っていて、相手に向かって酸を打ち出すぞ!
獲物を溶かす能力が非常に高く、レベルが低い人間が興味本位で手をいれると一瞬で溶かされるぞ!
まぁ酸が活性化するのは攻撃時だけで、補食時はあまり強くないのだが………
酸性の物を食べている事で進化したのだと思われる。
ちなみに主食は雑草や毒キノコだ!
『ファイアスライム』
火の魔力を持ったスライムだ!
赤い体で火の魔法を使うぞ!
正直思考能力がかなり低いスライムがどの様にして魔法を使うのかわからないが………まぁ『ファイアバレット』位しか使ってこないのであまり強くは無いぞ!
他にも書く属性のスライムが居るのだが………属性が違うだけで全部同じだ!
火属性の魔石を取り込んだ事で進化したのだと思われる。
餌は雑草だぞ!
『エスパースライム』
このスライムは特殊でな?
どの様にして進化したか、そしてどの様な能力か全くわかっていなかったんだ!
しかし最近の研究で発覚したぞ!
その正体は………無属性のスライムだな!
薄い紫色の体を持っている。
無属性魔法に『サイコキネシス』と言うものがあり、それで浮いて移動したり相手の顔に飛び付いて窒息させたりするぞ!
個体数が少なく、レアなスライムだ!
無属性の魔石を取り込んだ事で進化したかのだと思われる。
餌は雑草だ!
『アンノウンスライム』
こいつについては殆どわかっていない!
しかも存在するかどうかもわからない! まさにアンウノンだな!
実際に見た人の言葉を書くと『ピンク色だった』『単眼があった』『眼は無く、核も無かった』『人に擬態した』『冒険者と魔物の戦闘に巻き込まれて潰れたと思ったら、次の瞬間には何事も無かったかの様に復活していた』『喋った』『相談に乗ってくれた』
………うーん?
要約すると『単眼を自由に生成したり消したりできて、人に擬態できる上に核が無いから死なず、人語を理解して喋るスライム』か?
………おとぎ話みたいだな。
ま、恐らくこのスライムも実在するんだろう。
だってスライムだからな!
さて、今回はこんな物だな!
もし聞きたい魔物の情報や、追加してほしい情報があったら遠慮無く感想欄に書き込んでくれ!
………さて、次回予告だ!
次回は女騎士の天敵! オークについて解説するぞ!
え? 何で女騎士の天敵かって?………さぁ? いつの間にか言われてた事だからな。
それではまた会おう!