リメイクなんてするもんじゃない! それでも絶対また書き切ってやる
あれは、およそ二年前の事……「これは世界一面白い話かもしれない!!」と思い立ち、なろうで書き始めた時。その頃はなろう の仕組みなんてさっぱりで、「ポイントが増えない」事に対して絶望し、筆を折りました。
そしてその過去から奮起し、去年の今頃。また性懲りもなく同じ話を完結まで書き切ろうと、毎日小説と向き合っていました。
二年前と違った事は、一人ではなかったという事です。私の書く話に興味を持ってくださった方がいらっしゃったというのは、自分にとってとても大きな支えでした。
書籍化という大きな夢を持った自分の小説を読んでくださり、アドバイスも寄せてくださった多くの方に出会えた事は本当に嬉しく、何とか完結まで持っていけました。
それから、今。また同じ話のリメイクに励んでいますが……正直、なかなか厳しいというのが本音です。先日、自分の人生で大きな節目があった時……自暴自棄になって、自分の小説に自信が持てなくなって、筆を折るどころか投げ捨てたい衝動に駆られました。
「リメイクなんてするもんじゃない。増えないポイントを追いかけて、辛いだけじゃん」
ポイントが増えないのは大半が自分のせいなのに、話のせいにするしてキャラクターのせいにして。自分には今書いている話しかないと思っているからこそリメイクして、より良い作品にしたいと心に決めたはずなのに。
「続き読みたいのになぁ」
投げやりになった私を救ってくれたその言葉。いつも荒んだ私を救ってくれるその声に、また救われた。また書こうと思えた。支えてくれる人の大きさ、大切さを感じた瞬間。
長い時間を掛けて向き合ってきた作品を、そう簡単には捨てられない。やるからには、自分が最後まで納得できるまで磨き上げたい。
私の手で生んだキャラクターを、物語を、私の手で殺すのは絶対に嫌だ。
続きが読みたい、あのキャラクターにまた会いたい、そう言ってくれる人が側にいてくれる事は、ポイントよりも有り難い事だと、その人にはいつも気づかされています。
応援してくれる人がいるから、また頑張れる。気にかけてくれる人がいるから、また頑張ってみようと思える。
本当に、支えてくださる方々には感謝しております。
本来なら、今日また人生の節目を迎えるはずでした。それは叶いませんでしたが、これから先、生きる環境がどれだけ変わっても小説を書いていこうと思います。
まだ日陰にいる「世界一面白い話」を日向に出せるその日まで。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
私の小説をいつも読んでくださっている方々にも、この場を借りて心から御礼申し上げます。
感想返しはできるかわかりませんが、一応開けておきますので何かありましたら……!