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爆縮と体温の機知(8)

汚れた画用紙に描いて

色鉛筆の削りカスの湿った塊は

画用紙に貼り付いて

動くことが無い

ティシュペーパー1枚と

その画用紙を持って

外で擦り落とす

小さな粉が残っているけれど

その上から色鉛筆で

絵を描いた

汚れた画用紙の方が

自由に描けた


綺麗な物が欲しいと

泣いている人が居る

おかしくて笑っちゃうんだ

元々から

そんなに綺麗じゃないのにさ

何で綺麗じゃないの?って

泣いているんだよ

矛盾したことを求めて

それで傷ついているって

馬鹿みたいだよね

描ける絵は自由で

その汚れも

利用してしまえば良いのにね

未来を見ていないんだろう

なんて思ってしまうんだ


人一人すら

完璧に表現できた人間など

居ない世界だからさ

何とか側面を切り落として

見せているだけなんだよ

目の前の人間だって

友達と名付けようが

家族と名付けようが

本当に分かっている人など居ない

だから

死ぬ時は一人なんて

言われていたりするんだ


頭の中に別人を作るのは

ただの狂気で

そうなれない者には

必要が無いことなんだよ

生きることに必要の無い物を

一生懸命に作ることは

通常からかけ離れている

ただの異常だ

意味が無いと言われたって

その通りなのだ

でも

やりたいと思えないなら

本当に意味が無い物になる


汚れた画用紙に描いた絵は

また描けば良いから

好きに処分ができる

いつまでも取っておく必要が無い

画用紙の綺麗さを

追い求めている人達は

きっと

そうじゃないんだろうな

失敗すると

小難しい顔をするのだろう

あれは楽に生きたいというより

ただの苦行に見える

意味を作れない者の綺麗さほど

笑ってしまう物はない




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