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2.花


 それ は、ささやかな、花


 ふわり、と、香るように、それは、華やかにひろがって、


 それ は、趣をかえて


 時折、ちがう 表情をのぞかせる


 **


 それ は、花


 小説を書く、という不思議のなかに、ひそやかに混じり込む



 それでいて、ふわりと笑みがこぼれるような、まじりけのない


 スイ


 スイ


 スイ


 スイ



 **


 時、を、わすれて、ひそやかに


 まぎれこむのだわ


 こころの奥底に



 するりと入り込むの



 それ は



 **



 書くという 、その とき のなかで


 あそぶ


 それ を


 わたしは、なんと、たとえればよいのかしら



 **


 それ は、きっと 嘘をつけないもの で あって



 それ は、きっと たいせつにあみこみたい もの であって



 ……そうね、たとえば、妖精(sidhe シー)が住むアイルランドの……


 アラン島で編まれるアラン編み 家ごとに違う編み目は漁師の方が遭難したときの目印


 それは、白いセーター 、それ は、晴れ着


 **


 白いあみ目


 繊細に表現された糸の合間に


 妖精が居眠りしているかもしれないわ



 **



 

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