セルヒオ備前の天国も地獄も
作品中のサッカーに関する時代や環境・背景をどう説明するか考えていました。
でもただ、こーでした、あーでしたではつまらないしなぁ、と思っていたら乾選手がインスピレーションを与えてくれました(笑
なので、ここでは某サッカー雑誌の巻末のコラム風にお届けします。
感想として、普通にやるより何気に難しかったので、きっともうやらない(泣
☆成長してないワールドカップイヤー。サッカー日本代表は強くなっているの?
今年ももうすぐ終わりを迎えるわけだけど、そんな時に編集の方から「セルヒオさん、今年のサッカーについて国内と海外の両面から総括していただけませんか?」って依頼が来たんだ。
本当なら年末で断りたいところなんだけど、ニッポンサッカー代表がもっと強くなるためには、ここは僕しか厳しい事を言えないと思ったからワープロを叩くことにしたんだ。
それとせっかくなので来年の件にも少し触れさせてもらうとしよう。
☆怒っています
まず、今年はワールドカップあったことが上げられるね。残念ながら日本は参加できなかったけど、多くの人々がサッカーの祭典というモノを初めてリアルタイムで追いかけた大会だったんじゃないかな?
スーパースターが一杯で見るべき所が沢山あって楽しかったかもしれないけど、選手はそれだけではダメだよ。やっぱりあの舞台に立たないと。
世界と本気の勝負をすることで見えてくることもある。だからまだまだ日本は井戸の中の蛙だし、世界に近づいたなんて言っちゃいけないよ。
『セルヒオさん、代表はドーハの頃と比べて弱くなってるんじゃないですか?』と、マスコミの人によく聞かれる。そういう時、僕は「うん、その通りだね」と答えるようにしている。
だってその通りだから。
監督もオランダのフォルトからブラジルのファナンカに変わった。選んだメンバー達も若手が中心だ。いわばこれからのチーム。
これまでやってきたメンバーよりこれからのメンバーが強かったらおかしいじゃない?
そういう事も分からないでマスコミは大騒ぎしている。今は監督がどういう選手がいてどういうことが出来るか見極めるとき。フォルトだって最初は時間がかかった。なのにファナンカには時間をあげないというのはおかしな話じゃない?
あとカリオカが外された事がメディアを賑わせたけどワールドカップの度にベテランが抜けて若手が入るのは当然のことだよ。90年のワールドカップで優勝したドイツが今回どうして駄目だったかなんて見てなかった訳じゃないだろうに。
☆ 普通です
まあまあの盛り上がりを見せたチャンピオンシップ。二年連続で後期優勝のヴィルトディが優勝したのは想定の範囲内だろう。
今の勢いがそのまま現れた感じだったね。夏まで強かったチームと今強いチームじゃ、決してフェアな戦いとは言えないんじゃないかな。
この辺りは日程の難しさもあると思うんだけど、これからのリーグのために何とかしてもらいたいところだね。
そしてリーグの方を見ても生きの良い若手がチラホラと見られるようになってきた。
名古屋の小熊、市原の将、横浜Fの鞠園なんかが注目を浴びている。彼らは初めからプロとしてスタートラインに立った世代だ。これからの日本のタレント候補なんだから、クラブはマスコミから守ってあげなくちゃいけない。
若い時に祭り上げられて消えていった選手なんて、それこそ星の数だけいる。日本はまだそこまでタレントの宝庫じゃないんだから、彼らがしっかりと成長するための環境をサポートしてあげなくちゃいけないよ。
一方で今までアマチュアでやってきた中堅の選手達はここが踏ん張りどころだ。
スター選手はその立場を確立し始めたし、下からは若い世代の突き上げも出てきた。名門のベンチにいられて満足してる選手たちは一刻も早く目を覚ました方がいい。勿論、そんな選手はいないと僕は思いたいけど。
☆ 期待しています
そのJリーグだけど来年からさらに二チームの加入が決まった。そして、それに伴うプレミア計画。
外国人枠が5人に拡大され、ワールドカップや各大陸の選手権に出場した選手はリーグのレベルアップと世界への広報の為に一人までは外国人としてカウントされない新ルールが適用されることが決まった。
日本人選手の出番が少なくなるという危惧が出ているけど、僕はそれには反対だ。
新しいルールの中でも日本人は五人から六人の出場が約束されている。
そういった競争を勝ち抜かないで、どうして世界と戦うなんて言えるのかな? 今まで三つの枠を争っていた外国人選手と八つの枠で守られてきた日本人選手で同じ競争原理が働くなんて到底僕には思えないよ。
別に今いるチームで出られないなら出られるチームに移ればいい。そこがその選手にあったステージなんだし、そこで活躍して戻ってきて欲しい、と言われればいいだけの話でしょ。
来年は一気に日本を経由しないでヨーロッパに渡る高校生もいると聞く。外国人の中に勝負にいく十代がいるのに、国内ではもっと日本人を保護してくださいとか言ってるようじゃ、お話にならない。過剰な保護は競争力を無くす。思い切った決断をしたチェアマンを僕は評価したいね。
その背景に日本はまだまだ移籍が活発じゃないと僕は思う。一つのチームでキャリアを終える、それは素晴らしいことかもしれないけど選手はやっぱり試合に出てナンボの世界だ。
最近ではローン移籍なんて言葉も出始めている。今、出番がない選手はどんどんそういったモノを活用して欲しいと思う。
それぞれが自分の足の値段に誇りを持って、その価値を活かせる場所を探す。ファンはしっかり見ているよ。シーズンも三年目を迎えれば、マンネリのスタジアムからはお客さんは離れちゃう。
選手もフロントもクラブもみんなプロとしての戦い方を見つめなおす時が来るんじゃないかな。
某サッカー雑誌の巻末風でした。実際に当時の彼が言っていたことをアレンジして載せています。
『代表編』と『Jリーグ編』で発売されていた本がたまたま実家にあったので読み直して、作品に合わせ編集した次第です。
そういやこの人、ファルカン代表時には協会に入ってたんですよね。今では『監督やってくださいよ』なんて言われてますけど、昔も緑のロン毛に『あの人うるさいんですよ。選手も一生懸命やってるのにねぇ』と言われてましたね(笑)。
外国人枠に関しては自分が某サッカーゲームで各Jチームをオールスターにするのが趣味なので、外国籍選手が増えてしまったときの自分への言い訳から出来たものです。
現実にも海外から今年も素晴らしい選手が沢山来てくれました。個人的には岐阜に来たドイツ人のキーパーが気になります。川原さん案件だと思うのでどういったプレーをみせてくれるか楽しみです。しかしビクトルといいキーパーに二枠使うのは流石に思わなかったなぁ……。




