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おい!今度の行き先はサッカー漫画だってよ!?  作者: 赤星べお(※完全なPNにしました)
2章 スーペルゴレアドール!
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52話  一体どんな言葉だった? 本当に言いたかったのは。

俺たちはレモンじゃ無いんだから、そんなに絞り上げなくてもいいだろう? 


 by ラバネッリ


 

 学園祭も無事終わりを迎えたことで、日常はいつもの形へと姿を取り戻いった。


 フォーメーション練習やら、例のT-BOXの修正にも時間を多く取られ、毎日がクタクタだ。


 T-BOXの混乱――、

 10人になった事や連携の稚拙が原因だったが、そもそもいつだって万全の状態で試合が出来るとは限らないのだ。


 正直、レモンにでもされた気分の一週間だった。

 擦り下ろされないだけマシと思って割り切ったが……。


 練習後も、司の特訓を桜井と行い、家に帰れば楓のピンポン玉を受け、中腰つま先立ち等のフィジカル強化なども継続中だ。

 ジャンプの前の膝下に上手く力が伝わるようにと、楓が編み出したメニューでもある。

 なんだかんだで色々と楓なりに洋二先生と相談して考えているみたいだ。


 そして、ついに静大付属との壮行試合を明日に控えた夕方まで時間が進む。


 嶺葉やシニョーリといったメインキャラを始めて敵に回す試合でもある。

 俺にとって、この世界で本当の意味でのデビュー戦と言っていい。


 壮行試合としては、これ以上のない相手。

 全くもって不足はない――、

 と静かに気合いが入る中、緑色のジャージを纏ったイケメンの二人組の登場にグラウンドがざわつき出す。


 そのうちの一人は金髪の童顔ときた。

 学校に来ていた女子のキャーキャーという歓声が、グラウンドにまで届いてくる。


 まさかの嶺葉とシニョーリである。

 初めての中ボス戦を前にレベル上げとかしてたら、むしろ向こうからやって来た……みたいな?


「ユーリ~~~!!」


 八神が叫び声と同時に駆け寄って行く。


 それに釣られる様に、小走りで近づいていく西や不破など小学校時代の友人たち。そして、案の定出遅れる俺……。だってレベリング中ですよ?


「ごめん、練習邪魔するつもりは無かったんだけど……」


 嶺葉はそう言って苦笑いで軽く頭を下げた。


「この辺見て回ってたんだけど……、せっかくだしみんなの顔も見たくなって……」


 今度はニッコリと笑う。


「久しぶ――「ゆーりー!!」


 嶺葉の再会の挨拶は八神に抱き着かれて強制的に終了した……。



 ☆☆☆



「ホントにさ? この辺散歩しようと思ってただけなんだよ? 街並みとか変わってないな~とか見たかったんだけど……、連れがさ?」


 そう言って嶺葉は恨めしそうにシニョーリの方に目を向ける。

 自分は彼のわがままに付き合わされたのだと言外で訴えている。


 そのシニョーリは目線が自分に集まると同時にフンっといった感じで胸を張る。


「久しぶりだな司。それに家来どもも。お前は八神、それに不破、確かお前らは……、ゴリ山とクズノ木だったか? あとは氷高も元気そうだな? あ、坊主の……、まぁいいや。明日はよろしく頼む」


 おっと、何だ? この失礼極まりない挨拶は? つか、挨拶なのかこれ?

 ゴリラ・クズ・名無しの俺たちがあまりに不憫過ぎるだろ、コレは……。


「泣くなよニジリー? お前にはれっきとしたニジリー岡田という名前がある、気にするな?」


「その名前で呼ぶんじゃねぇよゴリラマウンテン。かみね公園に置いてくんぞ? な、木の屑?」


「逆にすんなやミスターギルガメ。スパッツTバックにすんぞ?」


 再会を喜ぶメンバーと不毛な争いをする俺たち……、どうしてこうなった……?



「大体、会いに行きたいくせにウジウジしてるから俺が気を使ってやって――、だな?」


「そ、そんな事一言も言ってないだろ俺?」


 そんな嶺葉とシニョーリのやり取りが目の前でかわされる。

 何気に仲良いんだろうな、ってのが傍目にも分かる。嶺葉も三年間という時間で大切な関係を作っていたみたいで、少し安心する。


 そのまま少し昔話に花が咲きそうなところで、


『あまり長居しても練習邪魔しちゃ悪いから』と嶺葉たちは帰ろうとする。


 ……その途中、二十メートルほど進んだ先で、


「あ! そうだ。ノッキーちょっといい?」


 と俺だけ呼ばれた。


 最初、俺の事とか分かんなかったけど……。

 なんつーか、さ? あだ名とかニックネームとかってある程度統一してくれた方がありがたいんだが?


 予期せぬ形で嶺葉とシニョーリとの三者面談。

 

 多分……、というか間違いなく俺、今もの凄くイケメンの引き立て役になってる気がするぞ。


「そういやさ? 鹿島から話来てるって聞いたよ? 決めたの?」


「俺は清水って聞いてるが?」


 ……進路ダダ洩れじゃね?


「いや、まだ決めてない。来週、鹿島の方は練習参加する予定だけど、まだなんとも」


 俺の言葉に二人とも納得したように軽く頷く。


「そっか……。俺、しばらくさ。こっちに用があって少し残るから改めてよろしくね?」


 嶺葉が安心したように手を出してくる。

 

 ……握手。


 改める意味が分からないが。


「じゃ、遅くなると監督怖いから」


 と、最後にもう一回だけ爽やかな笑顔をまき散らせて帰っていく二人。


「なんなんだ、あの無駄な爽やかさは……」


 後ろにいる淀んだニジリーとゴリ山との落差を見て、大きなため息が漏れた。


 その後、何で呼ばれたんだ? 

 

 なんて話を森山に気を使いながら説明してその日は終わりを迎えた。


 十二月最初の日曜日――、


 冷たい風が吹く中で、旧友同士の戦いが始まろうとしていた。



 


 


案の定……、というべきなのでしょうか……。キーパーが炎上しています。それはもう本能寺の様に燃え盛って、世界規模でのバッシングになったようです。


 まさか、自国のキーパーがなるとは思ってませんでしたが、きっとアルゼンチンでも予選で負けていたら大変な事になっていたでしょうね。


 まぁミスにも色々あり、技術、判断、連携等ありますが、すべてが重なったミスはあまり擁護されない場合が多いです。最初の原口選手のクリアが『セーフティ』とかの指示があってコーナーに逃げていれば、パンチでなくキャッチに行っていれば、パンチングがしっかりミートして敵に当たらない様にはじき出せていれば……、等々。勿論たらればはないですし、結果として失点というのは変わらなかったかもしれませんが……。


ま、何が言いたいかと言うと、キーパー全擁護側でも弁護が難しい事は勘弁してください、って事と挽回する機会は残されているので、頑張ってくださいってところですね。


 チームの仲間に『あれってキーパー的にどうですか?』とか聞かれても、『まぁ、難しい所だよね……』とかしか言えないので。


 ホント、少しでもキーパーの立ち位置が上がって貰えるような活躍を祈っています。熱い手のひら返しが起こる事も願っています。引き続き、皆さまにも良いワールドカップでありますように!


 ※エジプトの45歳のキーパー凄いですね。PKまで止めて。まだまだ年上が世界の第一線で戦っているのを見て感動です。ついでにモンドラゴンの記録を抜いてくれてありがとう。

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