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例年通りの異世界転生  作者: 黒腹終
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堕ちた「神」まだ続きます!

疲れたので途中までにします。堕ちた「神」篇まだ続きます。最後まで読んで頂けると幸いです。

よろしかったらご感想の方もよろしくお願いします。

なぜだろう、なぜ“私”がここに伏しているのだろう。息を吸うと土と空気が鼻に入ってきた。直ぐに私は強く息を鼻から吐いた。なぜだろう、私は"神室"であの“男”を監視していたはずだ。なぜ私は“アルティナス”の地に伏しているのだろう。私は混乱し、意識を失った。


「あのぅ〜、フヒヒ(おいっ、君どうしたんだい)」

う、うぅ〜〜〜、私は目が覚め、そして驚いた。あの男だ!私は男の脳内に言霊を送る。

「(私はお前を知っている)」

「えぇっ、なんd(こいつ直接脳に!)」

「(私にはお前の考えていること、人の考えていることが解る。)」

「(貴様が隣のクラスの逸木蓮花などいう女に告白し、フラレ、それから人前でマトモに喋れなくなったのも知っている。)」

「▂▅▇█▓▒░('ω')░▒▓█▇▅▂うわぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜」


男は私に飛びかかり馬乗りになった。

私はそんなことを意に介さずこう思った、やはりこの男で間違いないな。しかしなぜだろう?未だに話の整理ができていない。しかたない。


「(おいっ、貴様この近くに“ティルディエルガ”という町はないか?)」

「うわぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜」


どうやら聞く耳を持たないらしいそれほどフラレたのがショックだったのだろうか?私には分からない。しかし私の細い腕がミシミシと音を上げ始めた。私が強めの言霊を放とうとした時。


「貴方は女性になにをしているんですか!」


突如現れた緑色の肌の女が男の腕を掴み、私から男を引き離した。どこにその様な力があるか思考した後、私はこの女が“ゴブリン”の血を引く者であると断定した。


「大丈夫ですか?お怪我はありませんか? 」

「(大丈夫だ問題ない。それよりも私は女ではない。いくら貧相な体躯だからといって女に間違えるなど失礼極まりない。訂正を要求する。)」

「あれ、え、頭に言葉が?神様のお導きかしら?」


神?面白い。この女の認識を利用させてもらおう。ついでにアレの場所も聞かしてもらおう。


「(そう私は神だ。訳あって下界へ参った。“ヤシロ”の場所まで案内しろ。)」

「本当に神様なのですか?長く白い髪、透明感のある肌、華奢な手足、そしてそのお召し物は失礼を存じてお伺いしますがさながら修道女の着ている服とお見受けしますが?」

「(これは立派な神服だぞ!私の一張羅だ。私は神だ!ヤシロに案内しろ!それにこんなことが出来るのは神しかいないだろう!)」

「わ、分かりました。わたしはヤシロ?の場所をしらないので長老に話をしましょう。」

「(おいっ、)」

「な、何ですか?」

「(その男を放してやれ腕がミシミシいっているぞ。)」

「あっ....」

「▂▅▇█▓▒░('ω')░▒▓█▇▅▂うわぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜」





「ナルホド、神さまですか、まぁまぁまぁ〜」


私は人の考えが解る。そしてこの老女も例外ではない。私が思考を読み、話さなくていいと言っても話を続けて約2時間だ。男は30分程まで聞いていたが、今はこの大きな家の前に広がる畑で汗を拭う先の女のことで頭が一杯らしい。


「(おいっ、貴様先の腕の痛みは引いたか?)」


男は氷嚢に目をやり溜め息をついた。


「(大分引いたと思うよ。)」

「(そうか、しかしなぜ貴様まで言霊で会話をする?)」

「(あんたには俺の考えが解るんだろ?)」

「(あぁ、しかし貴様のそれは私だけにしか使えんぞ。それにそれは簡易的言霊だ。それと、先は済まなかったな。)」

「(別にいいよ。気にしてないから。)」

「(そうか、分かった逸木蓮花の話は今後は…)」

「あれまぁまぁ〜そんなに見つめ合っちゃって、神さまとあんたは付き合ってんのかい?」


ふざけた老女だ。ここに誰も居ないければ土に還してやったのに。それに私は…


「(私は男だぞ!)」


老女は目を見開き仰向けに倒れた。


「長老さま!お気を確かに!」

「(血相を変えて女が飛んできたぞ。)」

「女と呼ぶのはおやめ下さい神様!わたしにはリヴォという名があります!」

「(そうかリヴォ、それでは私のことも名前で、救世神エベリスと呼んでもらおう。)」





老女から聞いた話によるとヤシロはこの町ティルディエルガの東に位置するイヴァイ山の頂上にあるらしい。神にお会いする時は苦難(山登り)を乗り越え周辺で一番天に近い所にヤシロが建てられているらしい。善は急げだ、それにあそこなら…


「(なぁ、ヤシロって所に行ってなにするんだ?)」

「(全く、人の思考を邪魔しおって、貴様誰かによく話の腰を折るねって、言われたことはないか?)」

「うっ」

「(やはりな、しかし貴様が居なければこの情報も手に入るのが遅かっただろう、だから今回だけ説明してやるとしよう。ヤシロというのは、神と交信できる場所として知られている。そしてそこならば90%の確率で他の神と交信ができるだろう。)」

「(残り10%は?それと他に神様がいるのか?)」

「(質問の多い奴だ。人に訊ねるだけでなく自分で答を明かそうとは思わないのか?しかし仕方がない答えてやろう。10%の失敗はこの辺りの担当の神が私だということだ。そして私以外の神は私を含めて893人いる。いずれも私とは異なる"能力"を持った者達だ。)」

「(ふぅ〜ん、あんたの能力はどんな能力なんだ?)」

「("そんなこと"はどうでもいい!)」

「う、うぅ〜〜、大分楽になったわい、まさかその容姿で男であったとは、しかし神さまと聞けば納得致します。えぇ〜〜。だがヤシロまでの道中、"魔物"に多く出くわすでしょう。それでこのリヴォもともに行かせてくれませぬか。この子はそこの男と同じく"真名"をまだ持っておりませぬ。どうかこの子を…」

「(いいだろう、この救世神エベリス、"通名"リヴォ、そしてそこの男を連れいざヤシロへ参らん!)」

疲れたのよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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