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第八話

　秋の女王様や国中の服屋さん、人形屋さんたちを筆頭に、みんなが集まった布地を必要な大きさに裁っていきます。

　ちょきちょきちょきっ

　次に、それぞれの布地を縫い合わせていきます。

　この作業は、流石にみんなでと言うわけにはいきません。服屋さんや人形屋さんたちが秋の女王様と一緒に布と布を縫い合わせていきます。

　ぬいぬいぬいぬいぬ～いぬい

　人形作りは徹夜で行われました。

　縫い合わせた人形の中に綿を入れて、おめめもつけて、最後に服も着せてあげれば出来上がりです。

「ええっと、これは……」

「いい出来じゃん。これなら冬の女王も納得してくれるよ」

「私も、今までで一番の出来だと思う。ふう、やはり徹夜は疲れる」

「……頑張ってくれてありがとう、秋の女王。それに、」

　三人の女王様は、みんなにお礼を言いました。

「手伝ってくれたみんな、ありがとうー！」

　口々に返される言葉を背に、女王様たちは人形を大事に抱えて、サンタさんの家へと走っていきました。