表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

1話

こちらのサイトで初めて投稿させて頂きます。ハーメルンというサイトで二次創作を書いていたのですが、一次創作を書いてみたくなったので書いてみました。

中学校の部活動も終わり、夕暮れの歩道で小学校からの幼なじみと一緒に帰っていた。

「・・・なぁ、お前最近何かあったのか?」

最近、彼女は元気がなさそうなのは気づいていた。最初はただ疲れが溜まっているんだなと思ってあまり気にも止めていなかったが、昨日から更に元気が無くなっていたのに気付き、心配になってしまい、話を切り出してそう聞いてみた。

「そっか、やっぱりみつ君だけは誤魔化したって分かっちゃうんだね。」

あはは、と苦笑いをしながらそう返事を返してきた。

「で、何があったんだ?もしかしてお前の家で何かあったりしたのか?」

その言葉に心当たりがあるのか、彼女は少し目を(うつむ)かせた。そして彼女は自分の家のことについて話し始めた。

「・・・実はね、家の両親がね離婚するかもしれないんだ」

その言葉に驚きを隠せ無かった。彼女の両親はつい先日まであんなに仲が良かったのにどうして離婚をしてしまうのか?その理由が分からなかったが、その答えは次の話で判明した。

「先週にお父さんが浮気をしているのが分かってね、それを境によく夫婦喧嘩をするようになったんだよ。」

その理由はよく離婚の引き金になる『浮気』だった。

「それで昨日も夫婦喧嘩をしてたんだけど、お父さんが怒って『離婚する!』って言って、お母さんも売り言葉に買い言葉で『そうですか!ならわかれましょう!』って言ってたの」

しかし、そのやり取りの様子を聞いて俺は

「なぁ、それってただ喧嘩がヒートアップし過ぎて言いすぎただけじゃないのか?」

この推測通りであって欲しかった。しかしその微かな希望も次の言葉で打ち壊された。

「ううん、学校へ行く前リビングの机を見てみたら《離婚届》って紙があったの」

その言葉を聞いた瞬間彼女の両親を殴りたくなった。自分達の子供をここまで心配させて何が親だ!しかしそんな事を考えても俺には何も出来ない。ましてや、他人の家のことに首を突っ込むわけにはいかない。どうすれば良いのか全く分からないまま帰っていると、彼女の家の前に着いた。

「・・話を聞いてくれてありがとうね。少し心が楽になったよ、それじゃあまた明日」

そう言って無理に笑顔を浮かべ、彼女が家の戸を開けようとドアノブに手を掛けた時に、思わずこう声に出して言った。

「おい!明日も一緒に学校へ行こうぜ!」

俺がそう言うと彼女は、本当の笑顔で「うん!」と嬉しげな感じで返事を返してくれた。そして俺は家へと向かい帰宅した。













しかし、それが彼女との最後のやり取りになってしまった・・・










翌日の朝起きて嫌な予感がした。

携帯の通知にメールが一通来ていた。そのメールを見ると同時に寝間着のジャージを着替えずに家を急いで出て彼女の家へ走り出した。

そのメールにはこう書いてあった。












『ごめんね』


















どうでしたか?

誤字脱字の指摘をよろしければお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ