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玉出商店・特売会場

抗いたいのに

作者: 玉出商店

土砂降りの雨がふたりを濡らして行く

叩きつける雨がわたしを打ちのめして行く

嵐の中であなたがたたずんでいる

髪も額も頬もずぶ濡れのわたしたちは まるで迷子のように

押し寄せるなにかに耐えられず耐えきれず崩れそうだ


土砂降りの雨がわたしを壊して行く

叩きつける雨があなたをさまよわせる


ぽつんと立っただけのわたし

気持ちを持て余すあなた



濁流がふたりを飲み込んでいく

つかまる岸辺さえ 今はもう見えない


だけど


わたしはあなたのそばにいたい


それさえも許さぬと雨が告げる ほんとうの気持ちを伝えられるのは今だ


土砂降りの雨の中でわたしは叫ぶ

ただあなたの名前だけを

そう、あなたの名前だけを



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― 新着の感想 ―
[良い点] 不思議な味がありますね。ひたむきな中に実直さを感じました。いいと思いました。
[良い点] 土砂降りの雨の中でわたしは叫ぶ ただあなたの名前だけを そう、あなたの名前だけを というのがいいですね。小説の冒頭に使いたいと思いました。 [一言] 詩に関しては不勉強で良く知りませんが…
2014/11/26 21:23 退会済み
管理
[一言] 雨を降らせているのは、もしかしたら自分自身の強すぎる思いゆえなのかもしれない……そんな激しい愛が伝わってきました。 足場を失っても、報われなくても、絶対だと思える相手がいるのは、苦しいけれ…
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