後書きのような裏話のようなもの
まずは、ご読了ありがとうございます。
お気に入り登録、ポイントを入れてくださった方々、心より感謝申し上げます。
最初は、ほのぼのモノが書きたかったのですけれど……。
大事な事だからもう一度言いますね。ほ の ぼ の したかった!!
ほのぼのしつつ、主人公が徐々に心を取り戻しつつ、アレンが死んだあたりで元の世界に戻って、「あなただったのね……!! 遺伝子じゃなくて、心があなたを求めていたんだわ!! らぶ!!」で、はっぴ~えんど……、にしたかったんですが……、アドリエンヌめ……!!
何がどうしてそうなったアドリエンヌ!! お前のせいで殺伐としちゃったじゃないか!!
連載しはじめの頃から読んでくださっていた読者様、申し訳ございませんでした。あらすじ詐欺でしたよね(´・ω・`)途中から変えましたけれども……。
さて、話は変わりまして、このお話ができたきっかけなんですけども、友人を見ていて思ったんです。
恋愛ってめんどくせー。と。
いや、むしろ、めんどくせー女だな!! と、本人に言った事も数知れず。
いつかの活動報告にも書いたのですが、主人公のモデルが友人でして。この友人が不倫をしていまして。していた当時は、本当に面倒くさくてですね。
愚痴→泣く→私が相手の悪口言う→「でも、いいトコもあるんだからねっ」→でも辛い→ボロ雑巾のできあがり。のコンボを見事に披露していまして。
なんでそこまで辛い思いしてまで好きでい続けるのか……恋って恐ろしい……そもそも恋ってなんだ……どういう仕組みでそういう感情が生まれるんだ……
てな流れで、一話目の『恋は遺伝子を円滑に残すための錯覚なんだ』という考えに至ったわけです。
そんな夢もくそもない考えの私ですが、自分に無いものに憧れてしまうというのが人の性。
だから、『私の内なる小宇宙があの人を求めて爆発しそうなの!!』みたいなものを書きたかったのです。
ふぅ……。恋愛モノって、難しいですね……(遠い目
そんなこんなで、迷走しながら書き終えた【たゆたう世界】。
迷走しながらも、色んなメッセージを練りこませてきました。
描写不足感が否めませんので、全く伝わっていないかもしれませんが(;´Д`)それでも、一番力を入れて描写したのは、『変わらない日常の中にある幸せ』です。
例えば、「おはよう」と挨拶を交わせる人がいる事。
例えば、ご飯を美味しいと思える事。
例えば、季節の花の匂いが漂ってくる時。
たゆたう世界の主人公的に言えば、心があるという事。
一旦立ち止まって、振り返らないと見えてこないささやかな幸せが、世界には溢れています。
そこにあるのが『当たり前』すぎて、それがいかに幸せな事かを気づかずになくした後で気づく、なんてありふれた話です。
それでも、分かっているつもりでも、本当に自分が経験しないと、分からないものです。
まあ、人の価値観は様々ですから、一概には言えませんけども。
ただ、そこにあるものの価値に気づければ、心穏やかにいられるのになぁ……、と色んな人の色んな愚痴を聞くたびに思います(´・ω・`)
じゃあお前は穏やかでいられているのか、と聞かれれば、まだまだ修行中の身でございます。精進します><
最後に。
すうぃ~とな恋愛話を求めて読まれた方、申し訳ございませんでした。
いやね、私もすうぃ~となものを目指して書いてたんですよ? それが、アレンはやっと出てきたと思ったら、お爺ちゃんだわ、すぐ昇天するわ、獣になるわ、グレてるわ……、でねぇ、もう……。
無理だった☆てへぺろ☆
すみません……(´;ω;`)
それでも、最後まで目を通して頂いて、感謝いたします!!
拙作が、読者様のお心に何かを残せていたら幸せです。
ありがとうございました!!