軍事国境
ウーーーーーン ウーーーーーン
『攻撃警戒警報発令!攻撃警戒警報発令!』
『市民の皆様は敵の攻撃に注意してください!!』
『攻撃警戒警報発令!攻撃警戒...』
またか、あれから1ヶ月も経ってないぞ。どうなってるんだ。
僕は珍しく西部側のラジオを聴く。
『連合側と我ら同盟側が岐阜県の東西軍事国境で衝突!被害は未だ不明です!!これから敵の攻撃がエスカレートする可能性もあります!皆様、是非テレビやラジオはつけたまま夜をお過ごしください!!繰り返します...』
本当物騒だなぁ。山本のおっさん、まだ起きてるかなぁ?おっさんに電話をかけてみる。
『へい、江南音楽電気店。修理などの問い合わせは明日以降に...』
「僕だよおっさん!」
『なんだお前か。何だ?こんな時間に。』
「攻撃警戒警報サイレンの事が気になって...。」
『あーアレなぁ。正直、武力衝突が本当にあったのも怪しいし、あっても多少の小競り合いだろ。間違えて軍事国境をどちらかの軍が侵した、とか。』
おっさんが一呼吸置いて
『...そろそろじゃねぇか?』
「そろそろ?」
『前に言っただろ?戦争のカウントダウンがどうたらと。』
『今、西部では公にされていないことが多いんだ。』
「何で公にされてないの」
『まぁあまりデカイ声では言えんが情報統制、だろうなぁ。』
『お前には教えておいてやるが他言無用だぞ?』
『中国と東部は一応国交の正常化は行われてる、ってのは知ってるよな?』
「ああ...」
『聞いたんだ、知り合いの中国人によぉ。お前も世話になってる東部の部品を流してくれているのもそいつだ。』
『なんでも連合側が東京に軍を集中さているらしい。』
「何で?」
『東京周辺で大規模なデモや暴動が起きているらしい。』おっさんは続けて言う
『そいつらは"東西統一"を掲げているらしい。』
『実際に機動隊が出動してどちらの側も死傷者がかなり出ているらしい。』
「...」
『まぁそんなところだ。子どもは9時には寝ろよ。じゃあな。』
プープー
おっさんは電話を切った。
僕は、最早日本は、世界は平和への後戻りはできないんだな、と感じた。例えそれが『仮初めの平和』だったとしても...
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