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富士の山
ここにくると、『富士山』と呼ばれる山が見える。富士山は東部側。
つまり、僕が今後一生かけても近づけない山なのだ。
双眼鏡で富士山の見える方角に目をやる。
「チッ...今日も見えねぇな」
そう、そんな簡単に毎回富士山が見えるわけではい。週3で通っても月に1回見えるかどうか。
富士山は東部に憧れる者にとっての象徴だ。
だが老若男女、すべてが富士山に憧れているわけではない。
東西分断により世代や個々人により富士山に対する思いは違う。
双眼鏡でたまに見える富士山は、僕のラジオの趣味と同等の意味を持っていた。
どちらも東部日本に対する憧れ。
何が僕をそんなに掻き立てるのか?と山本のおっさんに言われたっけ。




