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魔犬士  作者: チョコ
39/48

39 国会迷宮

マカルはこれまで予言通りに動いてきた。しかし今日の予言は魔物達にとってあまりに不利なもの。彼は反発の姿勢を見せるが、結局は邪神の助言によって再び予言に従う決断をする。



遡ること四時間程…

竜輝達の目の前に国会の巨大な建物が見えた頃


竜輝は姿を魔物へと変貌させ、スマホを構えてライブ配信を始める

「今から乗り込むからみんな見ておけ…!全ては今日暴かれる!」


国会前は警察SPが大量配置され、入り口を守る様に横並びに配置されていた

そこを竜輝達は正面から堂々と歩み寄る


「河井、ちゃんとマスクはつけておいたか?」


「うん、もちろん」

マスクを身につけスナイパーライフルを構える


ホワイトウルフの姿を見た警察が騒ぎ出す

「ホワイトウルフが来たぞ…!敵は3人!」


SPがライフルを構えて引き金に指をかけた

次の瞬間、大きな銃声とともに一斉の弾丸が放たれる


雄たけびを上げながら竜輝は剣を振った

すると目の前に大きな岩壁が現れる。銃弾はその岩壁に全て防がれた


「行くぞマナ」

竜輝とマナは右へ飛び込み、


「河井、掴まれ!」

リュウガは河井の腕を引き寄せて左へ跳ぶ。



「敵の姿を見失った!背後に気を付けろ!銃を構えよ!」



 タッタッタッ…

マナは駆け寄って地を蹴る

高く飛び上がると身体から眩い光を発した



「くあっ…!目がやられた!構わず撃て」


「でもそれだと味方に撃つ可能性が…」


「構わん!!」

 


だが彼らが撃つ前に竜輝は技を放つ 

「配信してるもんでね…今は誰一人として殺さない。くらえロックブラスト!」


放たれる岩粒が警察達の銃を破壊する。右側の警察達は無力化される




一方でリュウガは左側の警察達の銃弾を受け続けていた

刀で弾くも河井を守るのに必死だった

「河井、背後から撃ち込め!」


 カチャッ…

河井がスナイパーライフルを構え、一発で警察の銃を撃ち砕く。

続けて河井は2丁拳銃に切り替える

放った銃弾は警察の構えるシールドにはばかれるも、前線は下げていく



「竜輝!いけ!」

リュウガの掛け声と同時に警察の背後に竜輝が現れる

再び岩粒が舞い、銃を次々と破壊していく


その隙に全員が国会の入口へと駆け込む。

竜輝とマナ、リュウガと河井が合流した。

 

「警備がこんなに軽いわけがない。国会の中が一番の難所だ」

竜輝は拳を強く握り、魔剣を鞘に戻す

  

「河井は後ろで備えておけ」

リュウガに言われ、河井は後方へ下がる


だが竜輝達が足を踏み入れた瞬間、辺りに歪みが発生する…


  

少し経つと歪みは消え、気付けばそこは洞窟へと変わっていた

 

「どこだ、ここ……」

マナが後ろを振り返るとそこは行き止まりだった


「洞窟へと瞬間移動したのか、それとも何か幻覚を見させられているのか……くそ、電波が消えて配信が止まってしまった。これが目的か…!」 


「瞬間移動したのが正しそうだな、これは戻るのにだいぶ苦労しそうだが……」

少し時間を開け、リュウガは気付く

「待て河井がいない!」


 グゴォァァァア!!!


洞窟の奥から聞こえる唸り声

河井の安否と奥から聞こえる謎の唸り声が交差して身動きすら出来なかった



――そのころ河井は

 

「あれ?どこだここ…確か謎の歪みが起きた後にワープホールに引きずり込まれていって……」

「見回しても洞窟だってことしかわからないし、こんな一本道を僕一人で、怖すぎる…」


暗闇から歩いてくる怪しい足音

現れたのはヨボヨボのおじいさん、目は剥きでて真っ白、かすれた声で言う

「わしの名前はィザァンプ、あの歪みは私が起こしたもの、なんの力もないお前だけここにくれば竜輝らは混乱することになる」

 

「混乱がどうとか知らないけど、お前みたいなおじさん撃てば終わりだよ!」

スナイパーライフルを構え標準を合わせる

その軌道は完全にィザァンプの頭に向かっていく


「モル」

だがィザァンプの呟きによって、目の前に風が生まれる

銃弾の軌道が変わり弾は壁に埋まった


「ジジイと思って舐めているのか知らないが、わしは中級に選ばれし存在!お前みたいな奴、簡単に木っ端微塵にしてくれるわ!!」

人差し指から巨大な火炎弾を生成すると、それを河井に向けて放った


死を確信した次の瞬間…


 シャキンッ!

どこからともなく現れた魔剣、真っ二つに分かれた火炎弾は河井の横を通り過ぎていった

 

「なんで魔剣さんが?」


「あの歪みが発生した時、俺達の背後にワープホールが開かれた。そのワープホールに俺達は飲み込まれると思っていたんだが、伸びた手は河井だけを掴んだ。だから俺は竜輝の鞘から勝手に抜け出し追った。 ざっとこんなところだ、早く構えろ!」


「え、僕が戦うの?!」


「当たり前だろ!剣として独自行動するには魔力を消費してしまう。俺の身体のほとんど喰らった魔物の魔力によって形成されている」

 

「でも戦闘経験なんてないし…」


 

ィザァンプが人差し指で魔法陣を描く

「タヤ」

魔法陣から無数の氷の礫が現れる



「来るぞ河井!用意をしろ!」 


河井は魔剣を手に取って叫んだ

「ロックブラスト!」

 


 ………………


竜輝達は凄まじい咆哮の聞こえる方へと歩みを進める


「早く河井のもとに行かなければならないのに、こんな入り組んだ道のり、一体俺らはどこにいるんだろうか」

目を光らせ警戒を強める


「俺の魔剣が消えていた。出来る限り河井は魔剣に頼るしかない。だがこのワープ、真泉潜入以来だな」

竜輝はそう推測した



薄暗い洞窟を歩いていくうちに、広い空間に行き着いた。竜輝の炎魔法で辺りを照らす。すると…


奥にヘドロ状の異形の魔物が佇んでいた

 


「なんだあいつ…全く動く気配がない。まだ気づいてないだけ?」

慎重にマナ達は近付いていく



 ゴゴゴ……

人間を感知したことで異形が動く

異形の身体から無数の闇の光が輝く


そこからビームが放たれる


三人は素早く散開し、攻撃をかわす


異形は言葉を発しない

ただ次の攻撃のため、再び魔力を溜め始める。


「今がチャンスだマナ!」

リュウガとマナは駆け出し、宙へ跳躍して斬撃を叩き込んだ


 バゴォン!!

 

マナとリュウガの斬撃をくらい爆風が起きた

くらった箇所にはへこみが出来るも少し経つと再びヘドロを震わせ始めた


「また攻撃が来るぞ!構えろ!」

竜輝の掛け声と同じタイミングで異形が光り輝く


再びビームが襲いかかる


 バンッ!バンッ!

宙を飛ぶリュウガとマナにかするビーム

墜落するも、立て直して着地をする


「どうだった…!」

走ってリュウガに近寄る竜輝


「あいつの攻撃はビームだけだと思う。でも異形すぎてあの斬撃がどれ程のダメージだったのか読み取れない」


「とにかくビームを避けて、魔力を溜めている間にあの異形の身体を切り裂くのみ!」

 

マナは異形に向かって走っていった

それに続くリュウガ

後ろで竜輝は炎魔法を構える



 ゴゴゴ…!!

震え出すヘドロ、だが異形に技を放つ前に斬撃が放たれる


斬撃を2回くらった後、竜輝の業炎がヘドロを襲う


 ドガーーン!!!


この広い空間の中に立ち込める爆煙

煙が晴れるまでどうなっているのかも分からない状況


「やったか…いったいどうなった?」


煙が晴れるとそこにはボコボコに窪んだ異形の姿があった

 

「動いては…いないか…?」 


「ィザァ…!」

すると、謎に言葉を放ち出し、再びヘドロを震わした



「こいつ…!いつになったら死にやがる!」


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