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魔犬士  作者: チョコ
28/48

28 地下落下

女神を圧倒させた竜輝だったが、女神によって地下へと落下されてしまった。暗いトンネル内で闇が襲う。

その裏でリュウガの元に魔が近寄る



ただ、マカルの放った意味深な言葉は物語を混沌へと誘うだろう




 ――南門前


リュウガは1人で監視カメラ魔物を返り討ちにした


そして最後の一体、凄まじい剣技で魔物の脚を斬り裂き、頭を蹴り上げ、瞬時に刀で貫いた

「これで全員か…少し無茶をしてしまったな」

 


 バッ…!!

頭上から何者かが降り立ち、肩に鋭い傷が走った

「ぐっ…?!誰だ…」


「俺か?俺はスゥイルだ。覚えておけ!」

長く伸びた爪を煌めかせ、襲いかかるスゥイル


 キンッキンッ!!

リュウガは刀で防ぐものの、一撃一撃が重く押され続ける


爪と刀が接近、せめぎ合いを起こし互いの顔が近づく

そこでスゥイルは気づいた

「お前魔物か?ふっ、裏切り者は排除しなければな」


「俺を裏切らせたのは、お前らのせいだろうが…!」

刀でスゥイルの事を押した。そして左足でスゥイルを蹴り飛ばす


だが蹴り飛ばされたスゥイルは笑っていた


次の瞬間…

 ブシャッ!!

蹴った自分の脚から血が噴き出した

「ん、だと…?!」

 

「何に絶望をして裏切るという選択をしたのかは分からないが、"絶望の先にあるのはさらなる絶望だ!"」

「お前如きが抗おうとさらなる絶望に慄くまで!」

スゥイルは爪を振りかざし、何本もの斬撃をリュウガへ放った


リュウガは刀でその攻撃を防ごうとするも、全ては受けきれない

 

数発の斬撃がリュウガを襲った

「はあぁ……強ぇ、やっぱり四天王の一人だけある」

リュウガはネックレスを握り願った

「(俺がここまで強くなれたのはあなたのおかげ…)必ず…倒す」


「そんなボロくさいネックレスに何を願っているんだか。そのネックレスごとお前のことを切り裂いてやろう!」


「ボロ…だと…?」

湧き出る怒りのままにリュウガは走って行く

 

スゥイルは右爪で受け、左爪で切り裂く――


だがリュウガは止まらなかった

刀を持ち構え、突き刺す形で腕を伸ばした


 ブサァッ!!

スゥイルの肩に刀が突き刺さる

すぐに刀を抜くと、再び襲い出した


 ガシッ、

スゥイルは手に血を滲ませながら刀を掴む

「何がお前をそんなに突き動かす……!」

思い切りリュウガを蹴り飛ばした

 

「俺を突き動かすのは…このネックレスに映っている妻の写真だ。今は亡き妻」


「妻…」


「マカルに見つかって、俺と輝子、そして竜輝は引き離された。竜輝は山に捨てられ……俺は輝子の処刑姿を拘束されてただ見るだけ」

「この辛さ、お前に分かるはずがない!!」


「あの時の男…だったのか」

「分かるよ。俺も実は子供がいてな」 


「は…?俺の事をこんなに襲っておいて、何の嘘だよ」


「嘘じゃない…!バレたらいけないんだよ。任務に背くことをしたら子供が殺されるから」


「ありえない…四天王であるお前が、バレたら処刑されるのも知っているはずなのに…訳わかんねぇ」


リュウガは言葉を失った




――城壁の上

 

マカルがその様子を見下ろしていた 

「やはりあいつじゃ駄目か…ふざけた愛を育んでいるようじゃ目的は果たされない。戦闘を放棄したのなら、四天王の座は代わりにロブに譲ることになる」




 

 

 

――地下通路


竜輝達は出口を見つけようと暗いトンネル内を進んでいた。だが、奥から謎の足音が聞こえてくる

竜輝達は足を潜めるも、まだその足音は聞こえる


すると

 ヒュンッ!

目の前から鋭い岩が飛んできた


瞬時に避けると竜輝は戦闘態勢に入る 


暗闇の中から不穏な声…

「ふふ…この狭いトンネル内では俺の背後に回り込むことは出来ない!!俺の岩技に翻弄されるがいい!」


エゴロトだ

そしてエゴロトの声と同時に通路内の松明に炎が灯される


「お前は、エゴロト!」


「あの時のリベンジといこうか、最高のコンディションじゃないか!」


「河井は下がっておけ…あいつはヤバい」


エゴロトはニタッとした笑みで鋭利な岩を生成させる。それを嵐のごとくそれを放つ


 ガリッ、ガリガリッ!

河井を守るように前に出る竜輝、装甲が削られ続ける

「くそ…やってやる」

魔力を暴発させ、動力に変える

飛んでくる岩を高速で避けながら全力で走りエゴロトとの距離を縮めようとする

 

「どれだけ高速で移動しようと、俺の攻撃は避けようがない。この地下通路内じゃ無理なんだよ!!」

エゴロトの鋭い岩がこの狭い通路内を暴れ回る


どれだけ高速で移動しようもこの狭さでは必ず当たる

「我の絶望からは逃れられないんだよ」

「早くこいつらを殺しておかないとな………はあっ!」


エゴロトの放った2本の岩が竜輝の手の平に刺さる。

天井に張り付けられると身動きが取れなくなってしまう 

  


「今度も僕の出番だ…」

河井が銃を構える。標準をエゴロトに合わせ銃弾を放った


だが…

エゴロトが生成した岩柱がそれを防いでしまう

「ならこちらも撃たせてもらう」

手を銃の形にすると、標準を河井に合わせた



「河井避けろ!」

天井から竜輝が声を出した


 

だが、

放たれた岩は人間では反応できないレベルの速さ

「ふふっ…絶望の先はさらなる絶望だ」


立ち尽くす河井、そんな河井の目に白い影が映る


「ぐあっ!!」

河井の前に出たマナがその岩を粉砕させた

「牙が…いてぇ……」

 

「ならもう一発」

エゴロトはもう一撃の準備をしだした

 



天井で抗う竜輝

右手に刺さった岩を噛んで抜き、もう一方は気合で抜く

 

血を垂れ流しながら拳を強く握り、力を込めて再度向かった


 ポタッ…

落ちてきた血の雫を見てエゴロトは察する

「無駄だよ!」

エゴロトは目の前に何層にもわたって岩の壁を作った


 バァァン!!

竜輝の攻撃はその壁にヒビを付けただけ。だが竜輝は止まらずその壁を殴り壊す


殴って壊す竜輝を見て不敵な笑みを浮かべる

「ふふっ…無駄だと言っているだろ」


すると次の瞬間、壁が竜輝を球状に包んだ

「なんだ…これ!」


「いいぞ…いい!俺の技が格段に強くなっている。後はこいつらを殺すだけ。いけ!!」

岩の球が河井の方に向かっていく


 ゴゴゴ…!!


「やばい…やば」


 バゴーン!!

マナに当たり球が破裂、中の竜輝が飛び出してきた

マナは重傷、河井は飛んできた岩の破片で腹部に怪我

「もう…逃げるしか…ない」


「無駄だって。我は四天王なんだぞ!ハッハッハ!」

「よし、後は1人ずつ…いや、巨大な岩を生成させて皆殺しにするか。よし決定」


竜輝は踏ん張って立ち上がる。まだ戦えるようだ


その時――

竜輝の背後から異様なざわめきが広がる…

 

 ゴゴゴ…!!


 ダセ…ココカラ、ダセ!!


河井は思い出した。デバー隊長との潜入調査時に見たあの"ざわめき"を



エゴロトは少し焦った表情をする

「ちっ、怨念が来やがったか…めんどくさくなった」

即座に竜輝と自身との間に岩壁を生成する

「あれは生贄のためにここへ連れられた人間の怨念、強くはないが下級の奴らなら即死レベル。だから外に出せないんだよな」

「人間の負の感情が生み出したバケモンだあれは、ただ所詮は人間。死んでようやく負の感情を感じてからじゃないと目覚められない。残念な奴らだ」


 

 ゴゴゴ…!!


 魔物…!ダセ!!コロス!!


「アレに…包みこまれるぞ…!!」


 ザブーン!!

巨大な黒いざわめきの中に包みこまれた竜輝達

水の中にいるかのような浮遊感、そして襲いかかってくる窒息

「助けて…くれ…」


 魔物コロス


「俺は魔物だけど…魔物ではない。この装甲は人間を守るための装甲なんだ」


 マモル?俺らはマモラレズ死んでいった

 魔物ナンテ生物、どのメディアも取り扱わない

 シラヌママ、職場からカエッテイタラこの有り様だよ

 ダセ!ダセ!


「俺はこの魔物のアジトに乗り込んでまずはSNS監視部隊を壊滅させ、魔物存在をメディアで投稿できるようにさせたいんだ。これは国民の危機意識を高めることが必ず出来る。知らぬままなんてことは今後必ず起きない。大切な人を守れるんです…」


 我らは数々の怨念カラなったもの。負の感情バカリニ目を向けていた。そうだ、俺にも大切な妻がいたんじゃないか

 オマエ、もし裏切ったら我らがユルサナイ


「力を…貸してくれるの…か?」


 手を広げろ、俺らが君の最強の武器になる


「武器?そんなこと出来るのか?」


 俺らは下級の魔物とはいえクッテキタ、魔力を持ってしまったんだ

 君は魔物を超えた魔から人を守る剣士、魔剣士となれ



竜輝の意を汲み取った怨念達は剣へと姿を変えていく

その剣は竜輝の手へと向かっていく



「こ、これならいける…!あっ、ちなみに思いっ切り振っちゃっていいんだよ…な?」


 モチロンだ


竜輝は剣を握る

「あの岩壁の向こうにエゴロトはいる。ここで四天王を狩ってやる」



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