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魔犬士  作者: チョコ
20/49

20 光と闇

⚠今日は19と20話の2話投稿です


ホワイトウルフが各地を暴れている中、謎の光の教団が暗躍していた。それを知らずに竜輝は金井市へとホワイトウルフを殲滅するために歩き出す

舞台はまず、アグルクとロブが互いを高め合うところから始まる



次の日――


 

魔物のアジト 屋上――


 

「ロブ、お前はホワイトウルフと名乗って暴れなくてもいいのか?真泉町から出て大暴れできるチャンスだぞ」


「俺は暴れたいんじゃない。力が欲しいんだ。あの白犬使いを倒せる程の、そのためにはまずアグルクに勝たなければならない。ハアッ!!」

ロブは殴りにかかった


 キィンッ!!

アグルクは双刃槍で弾く

「いい攻撃だ。だが、ロブは何か武器がないとあいつとは相性最悪だぞ。オラァ!!」


 バンッ!!

アグルクの一突きがロブを吹き飛ばした

  

「これが武器の力か…だが、己の力で勝つことに意味がある。だいたい今からその武術を覚えたところで物にできるとは思えん」


「力のためならなんでもすると思っていたお前だが、そんなことはなさそうだな。純粋に敵を倒したいと思うその気持ち、だいぶ面白い」


「武器に関しては自分に合わないと言うだけだ。力のためならなんでもするのに変わりはない」

「もう一回だ!くらえ!」


 ヒュッ!ヒュッ!

互いの攻撃が交差しあう

 

「だがロブ、今俺と戦っていてだいぶ辛くないか?」

「それは俺が白犬使いと同じく、魔法を動力源にした武器での攻撃のせいだからだよ。魔法を吸収出来なければ中級の奴らとなんら変わらない」

 

「ならば、その動力源となる魔法を吸収すればいいわけだ。装甲はまだ壊れそうにない、捨て身の覚悟で向かってやる!」


「動力源の吸収?そんなこと出来るはずがないぞ」


躊躇なくロブは正面から向かってくる 

咄嗟にアグルクは大きく後ろに下がった

「分からないがお前ならやりかねない…」

アグルクは呟いた


ロブの鋼鉄な身体を生かした捨て身の構え、アグルクはとにかく逃げ続けた


ロブの大きな手がガバッと開く。鋭い爪を立てて振り下ろしてきた


アグルクは槍を構えて守る


「この戦い方、アリだな」

ロブは少しニヤついた

 

「確かに面白いかもしれない。でもやっぱりそれは実用的ではない…」

アグルクは、ロブが向かってくるにも関わらず動かずに集中しだす

槍の刃先をロブに向けた

 

「んっ…?!」

 ピタッ…

竜輝の時みたく、鋼鉄にヒビがはいるのを恐れたロブはその場で硬直した

 

「この勝負、俺の勝ちだな」


「はあぁ、はあぁ…まだ俺の心には恐怖心というものがあるのか?俺の力の無さに虚しくなる」

 


 ………………


 

「ようやく魔物らを殲滅できる」

「ホワイトウルフ……魔物の奴ら、俺を首謀者と仕立て上げてザコ魔物をそのメンバーだと演じさせている。今日でそれも終わらせてやる」 

 

ホワイトウルフの名を使って暴れる魔物達を殺すために竜輝は金井町へ出た



金井市

真泉市の西隣にあり、立之宮市の南に位置する



 ………………

 

 

 ――金井市 一軒家

そこへ押しかかる魔物達サラー、フブキ、マニの3人



「正式に人襲える〜ハッハァー!」


 

「やめてくれ!やめろぉ!」

「キャアーー!!」


 バゴッ!バゴンッ!

そこに住む夫婦は無惨にも殺されてしまう

「子供もくまなく探して殺せ!」

 

密集していた魔物3体は、1階2階それぞれバラけ散った




 ガタガタガタ……

2階の子供部屋にある押し入れで震えている子供

「殺さ…れる」


 ガタッ…

押し入れの扉が開かれる

子供の目の先にはマニがいた。細くトゲトゲな身体が子供の目に焼け付けられる

「いた!お前も親と同じところに行かせてやる。生贄にな!」


「やだ!やだ!」

こちらに伸びてくる禍々しい手

その子供は押し入れから引きずり出されるのを足掻く


「早く出てこいガキ!出てこい…」


 ピシッ!

  

 ゴトッ…

マニの両手が斬り落とされる

「へ…?ひぃえぇ!?」 


白い光がマニに襲いかかる


 ズザッ!ズザッ!!

「お前は、白…犬!!」


「私の名前はマナだ!!くらえ光牙」


 ザクッ!!

脳天を貫かれ、マニは死んだ



 ………………


 

 ガチャッ…

ドアを開けて竜輝が現れる


「おっ?お前もホワイトウルフのいちい……」

フブキの顔がこわばる 

「お前は…!?」

フブキは咄嗟に氷魔法を唱える。鋭い氷柱を何本も竜輝に向けて放った


竜輝の姿が魔物に変わる

  

 バリィ!!バリィッ!!

一本ずつ氷柱を殴り壊しながら近づいてくる


「来るな、来るな!」

フブキは全ての氷柱を集結させて、より鋭く、長い氷柱を生成させた

「いけ…!!」

 

 パシッ!

竜輝はその氷柱を掴んだ。掴むと走って氷柱を振り下ろす

 

 ザクッ!!

頭から股にかけて氷柱が突き刺さり、フブキは死んだ




 

「お、おいフブキ…!」

残ったのはサラー1人


2階からマナも降りてきてサラーは窓際に追い詰められる


「そこの窓から逃げるようなら速攻殺す!!」


「ハハッそうか、どうせ殺されるんだ…」

そう思い立ったサラーは、窓を開けて大きな声で言う 

「俺らはホワイトウルフだ!!ホワイトウルフがここに現れたぞぉ!!」


「お前…!」

 ヒュンッ…!!


 ブサァッ!!

すぐさま氷柱をサラーに刺し、殺した




住人の死体を見ると、竜輝の感情が溢れ出す 

「くそ、俺がサイのコンサートに行かなければこの人達は死ななかった。でもあそこでサイを殺さなければ他の人が殺されていた…すまない、ただ謝ることしか今の俺には出来ない…!」


「でも子供はまだ生きてるから、気に病まないで竜輝」



 

 

 ピ〜ンポ〜ン

家に響くインターホンの音…

隣の家に住んでいる人がインターホンを押した様だ

 

何回押しても反応しないのを不思議がり、隣の人はドアノブに手をかけた

 ガチャッ…

「あれ、空いてしまっ……」

「ヒィエッ!血が……くそぉ、背に腹は代えられない!今助けますからね!」

その人は走って中に入った


  

するとそこで目にしたのは…


 

血塗れのホワイトウルフ首謀者だった

その魔物の足元にはここの住居人の死体が置いてあった

「違う、俺じゃない、本当に違うんだ…」


 

「きゃあああ!!警察。警察!!」

「ホワイトウルフがここに来た!!」

隣の人は警察を呼び、走って逃げてしまった


 

  

「俺のやること全てが悪い方向にいってしまう…ただ魔の手からみんなを救いたいだけなのに……でもとにかくここから逃げないと…」

そう言うと竜輝はマナを連れて2階に駆け上がった。子供の部屋のベランダに出て、その家の屋根に飛び乗る




 

 パシャ、パシャ、

スマホを構えて竜輝の写真を撮る人達

「ホワイトウルフの首謀者だ!人の家の屋根を飛んで逃げ回っている!いったい何なんだ」


 ホワイトウルフ、ホワイトウルフ、ホワイトウルフ、ホワイトウルフ

竜輝の脳内にその文字が駆け巡る

 

 だまれ…黙れよ!お前らのためにやってるんだろうが!なのになんでお前らに責められないといけないんだよ。ふざけるな

  

 ホワイトウルフ!ホワイトウルフ!


 もういっそのこと、見放してもいいんじゃないか…






  

――金井市 小さい公園


 

竜輝はベンチにソッと腰掛けた


そしてSNSを見だす


首謀者と思われる人物はある一家を襲って以降、どこかへ姿を消してしまいました。

住宅街の屋根をパルクールで飛び回っている動画はこちら↓


 ――そりゃあ首謀者がわざわざ戦うわけないもんな。手下をいい様に指示している方が良いに決まってるもん





「竜輝、もしかしてまだ腕が痛む?」


「マナ、俺はもう魔物以外にも、あの人達も嫌いなった。だって俺の事を悪者扱いしてさ、こんな仕打ちあるかよ」

 

「ホワイトウルフのことか。悪役に仕立て上げられたから…」

「でも竜輝はそんな奴らに承認されるために戦ってるんじゃない!大切な人…真里を守る為だ。この国を守ることは必ず真里を守るのに繋がるはずから」

 

「はあぁ…そうだよな。いっつも忘れてる。見放すなんて、何で俺はそんなこと考えてたんだろう」 


「まだ身体は動けるはず、行こう」


「うん、俺は諦めない」

 


 

 

すると、

 ゾロゾロ……

例の"謎の集団"が竜輝のいる公園を囲むように現れる 

「あの武装姿、ホワイトウルフに間違いないぞ!」


「なんだ…」

竜輝とマナはすぐ戦闘態勢に入る


「ホーリーマシンを放て!」

腕に装着された機械から、光の弾が放たれる


 ドドドッ!!


「くそっ、おい何の真似だこれは!」

高く飛んでその攻撃を竜輝は避ける


「ホワイトウルフ、いや、魔物は駆逐しなければならないんだ!」


「違う!ホワイトウルフなんて言葉は魔物が人間達をコントロールするために作った造語に過ぎない!」


マナが気づく

「あの人達から魔力を感じられない、いわゆる普通の人間、なのに魔物を知っているだと?」

「まぁ、厳重な情報統制をしているとはいえ流石に知っている人も数人はいるか……だがなんだあの機械は」


 バッ!

竜輝はマナを抱え、その集団の頭上を飛び越えて逃げる

「相手はただの人間だ…!殺すことなど出来ない」


「いい判断だと思う竜輝!早く去ろう!」

 

 タッタッタッ…!!

 

 


「聖犬様…討ち取ることは叶いませんでした…すいません。ほら、みんなも頭を下げて土下座しろ」

その集団は公園内で一斉に土下座を行った



 ………………


 タッタッタッ…!!


2人は小苗村に戻るため、金井市から逃げ出した


いきつけのラーメン屋が見えてくる。その背後には小苗村のある山…

もうすぐで着く


「あの弾、マナの光の力と同じじゃなかったか…?」


「う、うん…確かに」

「でもなんでその力があの人たちに使えてるのか全く分からない」


「俺は魔物以外にも襲われる羽目に遭うのかよ…!このままじゃホワイトウルフを壊滅するのも、小苗村にいること自体危ない」


「確かに、今までは山の中だから身を隠すのには最適だったけど…バレるとなれば真里がね…」

「待って、急だけどあの力、もしかしたら天界時代の仲間が"聖化"したのかも、その力を分け与えてるとしたら」


「あの連中が生贄を食い止めているとしたら素晴らしいことなんだけど…俺が魔物なせいでややこしくなってる」


「極力今の人間の姿を保つしかなさそう。でもとにかく小苗村から離れることが大切かも」

 

「そうだね…」 

 

 


 

⚠今日は19と20話の2話投稿です

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