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魔犬士  作者: チョコ
19/48

19 ホワイトウルフ

⚠今日は19と20話の2話投稿です


サイのコンサートを荒らし、魔物存在を自身で証明した竜輝。だがしかし、それが思いもしない形で災難となり降り注ぐ



「竜輝!」


「マナ!」


目が合うと2人は、駆け寄って互いに抱きあった 


「遅くなってごめん竜輝、変な強くも弱くもない魔物に絡まれてたせいで遅くなっちゃったよ」


「何それ、強いの弱いの?」


「う〜ん、中途半端…?でもそんなことより竜輝が安全で良かったよ」


「俺もなんとか倒せて良かった…早く戻って治癒魔法をお願い」


「まかせて!」



 ………………


 

目の前でsaiが、謎のテロリストに殺された――

SNS上でのその衝撃的な映像は、火炎弾の爆発や殴り飛ばされたシーンとともにネット上に切り取られ、瞬く間に拡散された。


 

 ――そして魔物のアジトでは


「アイツ、自分が魔物だからって堂々としやがって…」

マカルは怒りをあらわにし、アジト内を早足で歩く。向かったのはネット監視室だった。


到着すると勢いよく扉を開けて入る

 


「マ、マカル様!」


「現状を教えろ!」


「はい!サイの会場にいたファンたちが、ほぼ全員SNSに投稿しています。ですが…生贄の数が足りません。1アカウントにつき4人生贄を消費するとしたなら…復活はかなり遅れるかと」


「それはまずいな…」

マカルは対処法はないかと考え込んだ

「おい、さっきの投稿を見せろ」


「は、はい…!これです」


目の前でsaiが、謎のテロリストに殺された――


「これだ、ホワイトウルフという"架空のテロ集団"を作り上げよう。奴を首謀者に仕立て上げるんだ」


「でも、竜輝1人での行動に見えますが…」


「我々が“集団”を演じればいい。そしてこの話題をマスコミに取り上げ恐怖を煽るんだ」

 

「なるほど、それはいいアイデアですね」


「分かったらメディアに問い合わせろ。拒否する者には制裁を、分かったな!!」


「はい!マカル様!」

 


 ………………



竜輝はいつものラーメン屋にいった


「やっぱり治癒と言ったらラーメンだよな」


「思ったより元気だね竜輝」


「まだ右腕は完治してないけど、生きてりゃ腹は空くもんだよ」

 ズズズッ!

竜輝は勢いよく麺をすすった。2口3口と食欲は止まらない



 だが――

  


店内のテレビから流れるニュースが竜輝の食欲を止める


速報:

  

テロ集団によって、アイドルのsai(20)が死亡しました

ただいま警察はそのテロ集団を追っています

テロ集団の名前は「ホワイトウルフ」

爆弾を所持しているとされており、動機、行方の確認を行っているようです


続いてのニュースです

真泉町にある小学校にもホワイトウルフが現れたとされています。

死者は50名…とされており、SNSでは今真泉町への入り口門への非難が相次いでいます

真泉町側は、町への入出をすべて禁止するという異例の方針を決めたとのことです




竜輝はラーメンを食べながら思った

「何故真泉町の小学校が攻撃された?誰の仕業?自作自演?だが一般人があの中に入ることは絶対的に出来ないはず」



 店内のテレビ――


ホワイトウルフは武装をしており、このような見た目をしているとのことです

 ニュースにて、竜輝の魔物態が映される


 


「な、なんだと…こんなのデタラメじゃねぇかよ…」

竜輝は画面を凝視しすぎて、どんぶりが空っぽだということに気づかない。麺は入っていないのに、竜輝は動揺して虚無を掴みすすり始める

「俺が魔物であることを逆に利用してきた…俺は首謀者じゃない…!」


 


「竜輝が無を食べている…どうした竜輝!」

店主が竜輝の卓に走ってくる

「随分ニュースに見入ってるようだけど…まぁそりゃあ怖いか」


「あっ、いえ…なんでもなくて…」


「なんでもないのか、ならいいけど」

店主は不安がりながらも戻っていった


 

 店内のテレビ――


 

コメンテーターのコメントが一言一言竜輝の脳裏に刻まれる

 ホワイトウルフのせいでこの国は…

 

 ホワイトウルフのせいで国民は買い物行くことも出来なくなりますよ


 ホワイトウルフ、このテロ組織が…!


 なんでこの国を狙って来たのか知りたいところですよ


 


「俺はホワイトウルフじゃない…」

竜輝は箸を机に叩きつけた


竜輝の様子をいち早く察したマナは、竜輝に優しく接する

「もう食べ終えたことだし、お店から出よう竜輝…」


「俺はホワイトウルフじゃない!」 

竜輝はお金を置いて店から逃げるように出ていった


「待って竜輝…!」

マナはその後を追いかけた



 

厨房から顔を覗かせていた店主

「大丈夫か竜輝……いや、あの様子大丈夫な訳ないか。しかし心配だな」




 




「俺がやった行為が全て裏目に出てしまった!これのせいでまた新たな被害が生まれてしまう!俺のせいで…」


「竜輝の責任になるわけがない。全部は魔物のせいなんだから」

「まずは村に戻ろう!」


「いやまだだ…!ホワイトウルフが町に出る前に…うっ!」

竜輝の右手が痛み出す


「ほら、まだ完全に回復は出来てないんだから」


 

 ………………


竜輝は家で寝ながら治癒を受けている


 

「だいぶ楽になった?」


「落ち着いてきてはいる…だけどやっぱり戻らないと…」

床に座って右手に包帯を巻いている


「竜輝…」


「わかってるよ俺だって…何かに掻き立てられて焦ってるのは。でも殺さないと…」


「今行っても、疲労、そしてホワイトウルフの首謀者として誰も味方になってくれない。せめて明日だ」


「今は自分の命優先だな…」 



 


竜輝は無言でスマホを手に取った。

動画サイトを開いて"ホワイトウルフ"と検索を打つ



すると、有名な突撃系配信者がライブ配信を行っていた

ホワイトウルフの現状というタイトル



 ………………

 


画面の奥では、その配信者がホワイトウルフの後を追い、その一部始終が映されていた

「目の前にいる3人がホワイトウルフと思われます…無防備にも大きな声で会話してますよ」


 

会話内容が配信に聞こえてくる

 

「適当に襲っとけばいいもんな、あのマンションとか行っちゃう?」


「いいな、めちゃくちゃ調達できるぞ」

 

 ホワイトウルフのメンバー

 サラー、フブキ、マニ


人の様な姿をした3体の魔物が練り歩いている


「ここが終わったら次は先の方にある住宅街だな」



すると

 ゾロゾロ…

マンションの侵入を防ぐように"謎の集団"が現れる

「本当に来やがったな、ホワイトウルフ」

「今回は首謀者は現れないようだな」

 

「誰だお前らは、どれだけ人数を増やそうが生身の人間が俺等に勝てるわけがない」


「馬鹿野郎が、俺らは生身の人間ではない。しっかりお前らを殺すために武器を用意したんだよ」


「ふっ、武器などたかが知れてる。お前らが負けるのに変わりはないんだよ」



 ………………


竜輝はコメントを打ち込む

 そこはどこですか?




 

「あぁここ?金井町。危ないから絶対に来るなよ…」


金井町

真泉市の西南にあり、立之宮市の南に位置する 



 ………………



「俺らの武器はあの方から頂いた聖なる力だ!」

謎の集団が一斉に白いローブの袖をまくってでてきたのは、鉄の腕だった

鉄の手を開き、手のひらに光の弾を生み出す

そして。目の前にいた魔物3体に向けて放った



 ………………



「あれ?電波が、あれ?映らない…?」

しかし、突如としてカメラ映像が乱れる

何者かの力が、配信そのものを妨げている

電波は一時的に遮断され、戦闘の瞬間だけが映らなかった。




 …………………… 


 ババババ!!

放たれる光の弾


「ぐはっ!ぐはあっ!!フブキ…!やってやれ」

サラーは倒れ叫んだ


「分かった!」

そう言うとフブキは、手から鋭い氷柱を生成して放った



 ブサッ!!

集団の1人の腹部にその氷柱が突き刺さった

「構わず放て…!」


光の弾が再び魔物達を襲う


 ドドドッ!!

「ただの…人間のくせに…!!くそ!!」

迫りくる光の弾に怖気づく…




 すると

 ゴゴゴ…!!

魔物達3体を守る様に岩の壁が発生する

発生した後に、壁からヒビが割れ、そこからエゴロトが姿を現した

「こんな奴らに手こずるとは、我らの風上もおけない」

「だがこいつら妙だな…くらえロックブラスト!」


 ザッ!ブサッ!

「エゴロトはまずい、攻撃しながら身を守って逃げろ!」


「こっちは俺が追う、お前ら3人は先へ進め!」



「は、はい!」


「それじゃあ住宅街の方に行きますか」




 

配信者は今だカメラの不調に悩んでいる

 トントン!

「くそ、完全にダメだなこりゃ…」

諦めかけていたその時、カメラが復活し地面を映し出した

「復活した……けど、このタイミングでか…まぁ引き続き追うとしますか」

 

カメラを上に上げたその瞬間、目の前にサラーが立っていた

サラーの魔物らしい風貌がカメラに映る

「こそこそと嗅ぎ回ってんじゃねぇよ」



 プツッ…



 

⚠今日は19と20話の2話投稿です

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