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魔犬士  作者: チョコ
15/48

15 潜入調査2

平華教の残党で、リーダーの佐武が派遣させた平華隊は、突如地下から魔の学校に潜入する事にした。


地下の奥底にある闇には目を背け、先に進んだ


 

 

 ガサゴソ…ゴトッ

草木の茂った公園のマンホールが開けた

 ゾロゾロ… 

中からデバー隊長らが出てくる


出てくると河井が言った

「あれが、魔物なんですかね?」


「あれは…限りなく魔に近い存在、だが、あれは魔物ではない、魔物に惨殺された人間の憎悪の塊だと言える」 

「まぁこの時のことは忘れろ、俺らの目的地はここから近い、そっちの方に集中するぞ」


公園を出て右真っ直ぐ、魔物住宅街を進んだ先に魔の学校がある

 

 




魔物の学校、1階にある第1教室の授業風景


「今、お前らのことを狙う白犬使いとやらが現れている。その奴らから身を守るためにもお前らには魔法を教えなければならない」

「全ては邪神様のため、邪神様を崇拝すれば救われる」

魔物が教師となって授業をしている


「全ては邪神様のため、邪神様を崇拝すれば救われる」

下級魔物達が復唱する


  

「それでは炎魔法を教えていくぞ」

「今日は昨日習ったことの復習だ。即効性のある炎魔法での殺し方は、やはり温度、そして正確性にある」

「大きな火炎玉も悪くないが、小さな火炎玉を脳天にいかに当てることが出来るか」

「昨日の実技が悪かったナルタ、くらえ」

教師は火炎玉を手に生成させ、ナルタという生徒の腹部に貫通させた


「なん…で…」


「死にはしないから安心しろ。みんなもこうなりたくなかったら実技は手抜くなよ、ハッハッハ!ハッハ」

 

 パンッ!!

銃声がした

その音とともにその教師魔物の頭が撃ち抜かれる。多量の血を噴き出し倒れて即死した



教室内にいた魔物達の空気が張り詰める……


 

すると、マシンガンを持った平華隊員1人が突入する

下級魔物達を見ると、持っていたマシンガンを放ちだした

 ババババババ!!

蛍光灯は破裂し、逃げ惑う魔物達で机が散らばる

 


同時刻、別の教室でも平華隊の突入が始まっていた

校舎内に銃声と悲鳴がこだまし、あたり一面が修羅場と化す


 

下級怪物達は逃げる間もなく銃弾を撃ち込まれ死んでいく、辺りは一瞬で血の海と化した


「後は火炎放射で始末すればいいだけ…汚らわしい魔物達は破滅しやがれ」

 カチャッ…カチッ…

「ん…上手く操作できない」

  

 



 シュウ… 

「破滅するのはお前の方だ…」

すると、その隊員の後ろに音も立てず謎の魔物が現れる

現れるとすぐにその隊員の首めがけて剣を振るった


 ブシャァ!!

血飛沫をあげて隊員は死んだ

 

「いきがるなよ人間如きが…」

この魔物は第2中級魔物シャド

影に潜む能力を持つ

 

「しかし、ここの生徒は全員死んだな…他のところに向かうとするか」

他の隊員を見つけに静かに歩き出した





 

 ………………

 


「魔物は全員駆逐だ!!」

隊長のデバーは正門の前に立って、逃げてくる下級魔物を銃で撃ち殺す


1体1体標準を合わせ、頭に銃弾を放った

 バンッ!バンッ!

 

 バタッ…バタッ…


「だいぶ殺ったが、仲間の様子はどうなってるのか」

様子をうかがうため、トランシーバーで通信を取った。第2教室担当の駒田隊員と連絡を取る


 ――第2教室は全員取りました。魔法の使えない下級の奴らは逃げ惑うだけ、余裕でした。ですが、今のところ佐藤との連絡が取れなくて


「1番目教室を頼んだはずなんだがな…様子を見ることは可能か?」


 ――はい、1階は第1〜第4まであります。だから今走っているとこ……ん?!1番目教室にて佐藤の死体が!!


「なんだと…?どのような状況だ!」


 ――首が何者かによって斬られており…


 

 お前もそのうちの1人だ…

電話越しに聞こえる謎の声


 ――いつの間に背後に…


 ブシャッァ!!


「どうした駒田!!」



 クックッ、どこかに指示役がいるようだな…聞いてるか?このまま1人逃げるのもありだぞ、指示役のデバー君


「…!?今向かうからなみんな!!」




 ……………… 



 

 ズザァ!!

「よくもここを荒らしてくれたな…!!」 

 ズザッ!!ズザァッ!! 


「ガッ…!」

シャドの剣により倉持と山田の2人が死亡した



残りデバー含め4人






 タッタッタッ、

デバーは建物内を必死に走り回った

「みんな、みんなどこにいる…!!」

そんな隊長の目に1人の隊員の後ろ姿が映りだす

「河井、河井か?」 

 

「この声は、隊長?」

河井は声のする方を振り返った

「よ、良かった…」


「みんなの様子はどうなってる。河井しか見つけ出せなかったぞ」


「隊長…実は俺仲間の死体を見てしまったんです。首から上がない姿で……これが魔物の力なんですか?」


「それは今のところ何人分見つけた?」 


「自分が見つけたのは倉持と、山田の2人です」


「駒田も殺され、その駒田も死体を1体見つけたと言っていた。まさか合計で4人?!こんな短時間で4人だなんて普通の魔物の仕業ではないはずだ…」

神妙な顔で独り言を放ち始めるデバー


「隊長、どうしました?」

 

「一旦考えさせてくれ…!」

「え〜と…駒田は背後からの奇襲によって殺された…そして一瞬にして血飛沫のあがるあの音」


 

すると、隊長の背後の廊下から隊員の声と走る音がした


 

「背後…!?」

 バッ!!

隊長は勢い良く後ろを振り返ったが、そこにいたのは血塗れの隊員1名だった

 

「隊長…一緒にいた仲間が目の前で…」


「これで、5人目…?」

震える表情で隊長は言った


「あの魔物他と比べて能力を持っていて、影に身を潜んで素早く動くんです……そして実は、逃げてる最中なんです…」


「逃げてる最中?まさか…背後…?」


隊長が背後を向くと、不安そうな顔をした河井がいた。たが、どこか違和感がある

河合の背後で何か黒く怪しげな影がうごめいていた


 

 ゴゴゴ……

「2人まとめて殺してやる」


「危ない河井!」

隊長は河井を抱きしめ、そのまま右横に転び、攻撃を避けた

「影に潜む魔物は一体どう倒せばいい…」



「避けられたか…ならもう1人の方を殺すまで」

血塗れの隊員に狙いを定め、シャドは剣を構えて向かった


「く、来るな…来るな!」

隊員はハンドガンを構えて手当たり次第に撃った



だが、シャドは影に溶け込みその弾を避ける

「見失っちゃったね。じゃあ気付いたときには君の後ろだ」

 ヒュンッ…

背後に回って剣を振った


 ザンッ!


その隊員は一瞬にして半分に斬られてしまった


「あんなに生徒を殺害されたらこうなっても仕方ないよね」

シャドは笑いながら言った

 


デバーは早口で言う

「河井は早く逃げて佐武に伝えておいてくれ、あの学校は破壊出来たと」


「確かに下級魔物はほぼ全滅に出来ました。でも隊長1人じゃ…」


「いいから行け!佐武さんに報告できなければ、次また仲間がここに派遣されるかもしれないだろ!」


「わ、分かりました。でも、絶対に生きて帰ってください」


「お前こそ生きて帰るんだぞ…全ては…平華教のために……」

隊長の目には涙が浮かんでいた



走って逃げる河井を見てシャドは再び笑った

「逃げる…最善の選択肢だ。だって私達は人間を超えし存在!それに人間が勝つなんて無理な話なんだから」

「どうした?お前は逃げないのか?無様な姿をさらしながら泣き喚いて走り去れよ!」


「来い!お前は陰湿な行動しかできないアホ魔物だ…!」

隊長は下り階段めがけて走った


「なんだ、お前も逃げるのか。ハッハッハ……だが一言余計だな。殺す」

シャドは影に潜んで高速移動で追いかける



 タッタッタッ…!!

「逃げるだと?いや違う、これはお前を燃やすための導火線だ」

 タンタンタン…!!

デバーは大きな音をたてて階段を駆け降りる。段を3段飛ばしてジャンプした。着地して再び走り出す

後ろを見てシャドの様子を見る

「姿が見えない…どこか影に潜んだか…」


 

 

「クックック、お前の影に潜んでやる…!」

 ヒュッ…

シャドは、影から隊長の逃げる影に潜んでいく


だが、隊長は横目でシャドの行動を見ていた

「来たな!オラァッ!!」

隊長は走る足を止め、自分の影を強く踏んだ。するとその感触はグニャッとした不思議な感覚



足をはねのけて影から急にシャドが飛び出した


隊長はよろめきながらも姿勢を立て直し再び走り続けた

「第1教室に向かうぞ…」


影に潜む能力は、その影自身になることは出来ない。外的刺激を与えることは出来る


それさえ知れたデバーの表情は、自信に満ちあふれた表情をしていた


   

シャドは無言でデバーのことを見つめる

少し経ち、再び走り出した




 

  


 ザァーー

 ドーーン!!ゴロゴロ……

天候が悪くなり暗くなっていった。凄まじい雷と激しい雨が降り始める



デバーは第1教室に着いた

「はあぁ、はあぁ、確か彼は火炎放射を持っていた……燃やし殺してやる」

火炎放射器を手に取り第1教室に入っていった


 ガラララ……

教室の扉を閉じて室内に油を撒き散らした

「どこからでも…こい」


 シャキンッ!

「シャドウソード」


 ズサッ!


デバーの背中に深い切り傷ができる。痛みから前に倒れてしまう


「隊長って大変なんだな。助かることよりも威厳を保たないといけないなんて」

シャドは剣を振り上げ、デバーに向けて振り下ろした

 

 ガギィン!

「そんなことないぜ、ただ俺は、遂行しなければならないことを遂行している。ただそれだけだ」

デバーは火炎放射器を盾にしてその攻撃を防いだ

「影に潜むとはいえ影自身になることは出来ないお前は、この地獄からは逃れられない」


 カチッ、

 ボワアッ!!

火を付けると、炎が室内の油を伝って一瞬で炎上炎は油に乗り、瞬く間に教室を包んだ


「道連れでもしようというのかこいつは…」

シャドの身体にも炎が伝う


「確かにお前らは人間を越えた存在、だが人間の泥臭さ、食らいつこうという意志には勝てない!」

デバーは机を持ち上げ、角をシャドにぶつけた


「ぐぅっ…!殺したい気持ちはやまやまだが、抜け出すのが先だ…!」


逃げようとするシャドの腕をデバーが掴んだ炎に包まれながらデバーは最後の力でシャドの腕を掴む


「燃える…身体が燃える…!その手を離せ!離さないのなら…!」


 ブサッ!ブサッ!

デバーの身体を剣が貫く

「ぐふっ、ぐがぁっ!!絶対に離さない…絶対に殺してやる!!」


「魔力が…もう魔力がなくなってしまう…」

「か、身体が…」

シャドの細々とした身体が溶けるように燃えていく


「はあぁ…は…あぁ……」




 ………………


1人河井は歩いていた


「あのマンホールから抜け出すか……」


 

 ボガーーン!!

魔の学校にて大きな爆発が起きた


「爆…発…?」 

しかし河井は振り返ることなく歩き出す

爆煙に包まれた学校を背にしながら心の中でつぶやく

「必ず伝える…デバーの戦いが無駄じゃなかったって」 

 

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