表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔犬士  作者: チョコ
13/48

13 変化の時

魔物であり人間であった竜輝

謎の黒い箱を見つけ出したロブ

そしてある第三勢力が動き出す。この国、この魔物と人間との戦いにとって"ある"変化の時を迎えることとなる




 ザッ、ザッ、ザッ、

 ドタッ…

竜輝は自身の家の扉前で倒れ込んだ

そのタイミングで魔物態から人間態に変わる




ドタッという物音に気付き、マナは急いで駆けつけた



 ギィーー

マナは真っ先にに竜輝の身体の傷に視線を向けた。

「竜輝?!その身体いったいどうした?!」

 

「ごめん、マナ」


「どうしたんだその身体!いったい何があった。教えてくれ」


「俺魔物だった。その戦いでロブとマカルと…アグルクを…」

 バタッ…

家についてマナの顔を見れたのが安心したのか、竜輝は気を失ってしまう


「起きて竜輝!だけどもう大丈夫だからな」

マナは竜輝を引っ張って家の中に連れてった

「しかし、俺が魔物というのはどういうことなのか…」




 ………………


景色がぼやけている

 

ここはどこ、俺は誰?

 


「裁きの時だ」

 

マナ?マナがなんで俺のことを殺そうとするの?

「マナ、なんで俺に剣を向ける…」

俺が魔物だからか?こんな見た目だから…?


「消滅せよ!」


「やめろ、やめろマナぁー!!」


  


 



「マナ!」

竜輝はガバッと布団から起き上がった。だいぶ嫌な夢を見ていたが、窓を見ると気付けば朝になっていた


「な、なんだ竜輝、ビックリしたぁ〜」


「マナが俺のことを殺そうとして…」


「何を言ってんだか、夢だよ夢。そんなこと起こるはずがない。第1私達の仲だろ」


「そうだよな…」


「それより昨日言っていた自分が魔物だったというのはどういうことなのだ?」


「それについてか…まぁその言葉の通りだよ。忌み嫌っていた魔物のうちの一人だったんだよ俺は…」

「実際その姿で戦ったし、多くの魔物を殺した」

 

「いったいどう経緯でその力を解き放ったんだ?勝手に変わったわけではないだろ」


「ある男の人が俺にその真実を言い放ったんだ。顔は全く分からなかったけど」


「ある男の人?」


「あの男は俺の事を魔物だと言い当てた。俺についての何かを知っているはずだ」


「それはいったい何でなんだろうね」





 

 ………………



アグルクのいるバーの中に入っていくロブ

 

「アグルク、昨日の闘技場では駆けつけてきてくれてありがとう。君とマカルだけだったよ」


「ロブ、会えて嬉しい。その図体からしてだいぶ堅物なやつかと思っていたが話しやすくて良かった。しかし、昨日は大変だったな」

アグルクはワインを飲み干し、言う

「そういや、魔造のお前がどうしてこのバーに来たんだ?飲めやしないだろ」


「実は…昨日のことがずっと頭の中にあって、恐怖にかき立てられる感じなんだ。話し相手が欲しいみたいな」

「なんつってな…それより、竜輝の方はどうだった?」


「戦いはしたが、不意打ちみたいな感じだったから真の力を見極めることは出来なかった。まともに戦っていたら死んでいたかもしれない」

 

「リュウガを捕らえたと言っていただろ?あいつがいなければあんなことにはならなかった。マカルはもう手にかけていいと言っていたぞ」

 

「言われてないが…?」


「あれ?違かったっけか…」

「君の手下が拷問を行ったそうだが、最終的にアグルクがトドメを刺せとさ」


「じゃあ今から行くとするか…ワインばっか飲んでるのもアレだし」


「そうした方が良い」

 

 





 ザッ、ザッ、

アグルクは双刃槍を構え、アジトの地下にある拷問室へと足を運ぶ



「白犬使いの魔物の部分を解き放ったのはお前だな、リュウガ」


「ロブがあんなにボコボコにされて悔しいか?」

リュウガの両手が鎖につながれている


「そんなこと思ってない、興味深いくらいだよ。ただそれが何を意味しているか分かっているんだろうな?」

「白犬使いの転換期、良くも悪くも魔物らしい性格に変わってくんじゃないのかなって」


「黙れ!アイツに限ってそんなことあるはずがない!」

リュウガは鎖に繋がれながら暴れる


「足掻け足掻け、無力でなんも出来ないお前はなんて滑稽なんだ」

「ハッハッハ!くらえ!」


 バンッ!!

リュウガの腹部を殴った

「うぐっ…!」


「裏切ったことを後悔するといい」

アグルクはそう言いながらリュウガの首に付いているネックレスを触ろうとした。すると…


「触るな!」

リュウガは大きく口を広げて怒鳴った

そのままアグルクの腕を強く噛んだ


 

「ぐっ、馬鹿野郎が…!」

アグルクは瞬時に手を引いた

 バシンッ!!

そしてリュウガの顔面を強く殴る


リュウガは血を吐きうなだれる


「調子に乗りやがって!」

アグルクは両端に刃のついた双刃槍を構えた

「俺の腕に噛みついたことを後悔しろ!」

双刃槍を高く振り上げ、リュウガを痛めつける


 ズザッ!ズザッ!

「うっ、ぐっ…」

身体に切り傷が何個も何個もついてしまう…

リュウガはアグルクを睨むことしか出来ない


「ハッハッハ!!ハッハッハ!!」


「必死だな…アイツに殺されることが怖いんだろ。その恐怖を解消させるために俺にこうやって…必死だな!」


「なんだと、挑発しやがって、俺に楯突くようなら殺す。望み通りやってやるよ。終わりだ!」

アグルクは持っている槍を振り上げた

「真っ二つになって死ね!!」

  


だが次の瞬間…

牢屋の壁からリュウガの刀が突き破って現れる

 キィィン!!

そのままリュウガを守るかの様に槍を受け止めた

「馬鹿め、俺はこの牢屋にいる間、ずっとこのための魔力を溜めてたんだよ!」


 

 ヒュンッ…! 

独自行動を行う刀がアグルクの槍を弾き、そのままリュウガに繋がれている鎖を切った

 キンッ!キンッ!


 パシッ、

リュウガはその刀を掴んで構えた

「あの時の俺はもういない、お前に勝てるよう様々なことを乗り越えていったからな」


「あぁそうか、それならあの時と変わらずボコボコに殺してやる」

アグルクは槍を回しパフォーマンスを見せる

「勢いが強まってきた…!くらえ連斬撃!!」


リュウガは刀を顔の前で構える

むかってくる斬撃を全て見切り、走った



 ボンッ!ボンッ!ボンッ!

避けた斬撃は全て床や壁に衝突し、土ぼこりをあげる



まだアグルクの斬撃は止まらない

「全て見切って避けようと…?ふっ馬鹿が、変化球を用意してやろう!」


 ヒュオンッ!!

唐突に軌道を変える1つの斬撃がリュウガを襲う


 ガキンッ!!

リュウガは刀で防御した

だが、斬撃の勢いが止まる気配はない。その勢いのままジリジリと押してくる


アグルクはここぞとばかりに再び斬撃を放った


 バンッ!バンッ!

次から次へと斬撃がリュウガを襲う。そのまま耐えられなくなり…

 ドガーン!!

身体を壁に強打してしまう

「ぐはぁっ!」


「ほら見ろ!お前が成長している間も俺は成長しているんだよ!お前と俺との力の差を埋めることは出来ない」

追い打ちで斬撃を放つために再び槍を構えた



しかし、アグルクの背後にリュウガの刀が飛んでいく

 

 ズザァッ!!ザァッ!! 


「ぐはっ…!なんだと、刀が独自行動を覚え俺の事を…」

 

 カキィン!キンッキィン!!

リュウガの刀がアグルクのふところに詰める

 

「槍ではこの高速の刀を相手するのは難しい…」

 

完全にリュウガのペースに変わっていく

「少し無茶をしたが、アグルクは自分のペースになり始めると調子を乗るからな。お前の攻略法は意外と簡単なところにあるんだよ」


 キィンッ!!キィンッ!!ズザァッ!!

胸部を深く斬られ、アグルクは倒れ込んでしまう

「こんなの、おかしい…」


独自行動を覚えた刀は再び襲いかかってくる

「もうこっちにくるな!!」


 バゴンッ!!

持っていた槍でその刀を吹き飛ばす

そして、槍を杖代わりにしてアグルクは起き上がった

「こんな術にやられるなど、俺の威厳が保たれない」

  

「背後空いてるぞ」


 バゴンッ!!

アグルクの背中を蹴り飛ばした


「ぐはっ…!こいつめ調子に乗りやがって…」

「オラァ!!」

アグルクは双刃槍を真っ二つに折った

 

剣の要領で、両手に折った槍を構えた 

「これなら戦える!!グアァァ!!」

アグルクは雄叫びをあげた。しかし…

「あ、あれ…どこいったあいつ」

リュウガがいなくなっていた

「後ろからか…?!」

背後を気に掛けるも、なんの気配もない


アグルクが最後に気に留めたのは最初に刀が開けた大きな壁の穴

「逃げやがったのか…」

「ここからが本番だというのに…クソがぁ!!」


  

アグルクは拷問室を勢い良く出て、手下に呼びかけた 

「追いかけろ!リュウガが逃げた!あいつは拷問を受けた後だ、独自行動する刀に気を付ければ楽に倒せる相手だ!」


「は、はい!分かりましたアグルク様!」

 

「はあぁ…はあぁ…はあぁ…」



 トコトコ…

するとそこに誰かがやってくる

「大丈夫かその怪我は」

その大きな図体は一目でロブだと分かる


「ロブか、なさけないところを見せてしまったな」


「大丈夫だ。相性というものがあるからな」

「俺は白犬使いとの相性は悪い、しかし逆にリュウガは相性が良い。アグルクは多分その逆だと思われる」

「俺がリュウガを倒してやろう」


「ホント優しい奴だなお前って」


「メンタルケアのことなら俺にどうぞ。じゃあ見つけ次第やっとくな。じゃ」

ロブはその場から去っていった






 




とある第三勢力が動き出していた。

それは平華教の残党達のことだった


数年前魔物達に教祖を殺され、潰された平華教の残党が遂に動き出した


平華教教祖はマカル率いる四天王に殺された。よって残党の佐武が代わりに務めることになったという


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ