1/59
1
初投稿です。
感想いただけると嬉しいです!
右手の空から日が差す。
灰色の街並みは赤く彩られ、暗闇に光がさす。
今日も生きてる。
目をこすりつつ、ほっと安堵する。
今日も生きてるんだ。
長く、暗い夜が明け、また一日が始まる。
ごろんと寝返りを打ちながら彼女はぼんやりと考えた。
今日も戦争かぁ。
「おーい、ユナ。朝だよ~」
ひんやりとした手が頬にふれる。
ユナは茶色の瞳をうっすらと開け、声の主を追った。
「ほら、起きて起きて!今日は朝焼けがきれいだよ」
「うん…」
まだ眠い…。
ユナは寝ているふりをした。
「あ、こら!また眠ったらだめだよぉー」
今度はぺしぺしと顔面をたたかれ、ようやく目を覚ました。
「おはよう、ユナ!」
淡い色の前髪をぱっつんにして、人懐っこい笑みを浮かべている。
この子はカコ。
同じ第八十七フィアーズ武装偵察小隊。いわゆる同部隊員だ。
「今起きたとこ。出発の用意は?」
「ばっちし!準備オッケー」