猫と人間
猫は、過ごしやすい場所にいることが多い。
風通しのいいところ、温かいところ。
その日、その季節にあった場所によく寝転がっている。
夏は地べたや窓辺に。
冬は棚の上や猫ハウスの中に。
しかし、人間はどのような場所であってもエアコンを使い快適に過ごしている。
それは人間にとって快適ではあるが、自然にとってはそうだろうか。
「家庭から排出される二酸化炭素のほとんどは、電力、ガス、ガソリンの消費から来ている」
これは地球温暖化の原因、温室効果ガスの一部の発生源である。
このことは、エアコンにも当てはまるではないか。
そのうえ、温暖化が進むとよりエアコンを使う頻度が増すだろう。
するとまた温暖化が進みエアコンを使う。
負の連鎖だ。
兼好法師の徒然草にこうある。
「家のつくりようは夏をむねとすべし」
エアコンのない時代、日本人は家の作りを工夫することで夏を乗り越えてきた。
今の時代は、技術も進み家の作りは暑さ以外の点にも気が配られている。
そんな家に住むことができるのは幸運だと私は思う。
ならば、エアコンに頼らず。
猫に習い、快適な場所を見つけ過ごしていくことが大切なのではないか。