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8話 昨日のことは今日のこと

「トウヤさん、まだです!! まだ行けますよ!!」


「いや、リル。無理だって、無理だって!!!やめて!!お腹タプタプだから!」


「まだ試してみたい薬が何個もあるんですから!!」


さて、今俺が何をしているのかと言うと酷い筋肉痛のせいで森に横たわりながら口を押さている。何を言っているか分からないが、俺も分からない。


事の始まりは、昨日の彼女の笑顔からだった。毒々しい薬を持ち、こちらを見ている。


「ふふ、まぁこれは冗談として。お兄さんは魔法使い、には見えませんし……剣とか弓とか得意なものはありますか?」


「あー、えっと。お兄さんじゃなくて、トウヤでいいよ。」


いつもなら戸間 遠矢です!と名乗り「トマトやん!」とひと笑いとる所だが、この世界にトマトがあるかわからないからトウヤと説明する。


「あ、わかりました!トウヤさん!!」


うん、やっぱりリルの笑顔は可愛い。真っ直ぐとこっちを見てくれるとが俺的高ポイントである。


まぁ、今俺は彼女の方を見ていないのだけれど。


「それで、トウヤさん。剣、弓、その他諸々。何か、使えるものはありますか?」


さっきよりも、ゆっくり丁寧な説明。あぁ、目が笑っていない。さっきの質問から俺の目が泳いでいることをしっかり気づいているようだ。


「そ、それよりほら。あー、さっきの毒で何だか体が重いなぁ。」


ここで答えたら録でもない目に会うのは間違いない。なぜなら、薬品をみる彼女の目がマジだ。冗談、と言っていた雰囲気は既に霧散している。


「なら、後でゆっくり休みましょうね。で、何が使えますか。怒らないので、正直に言ってください。」


ニコリと笑う。こんな時でも可愛い笑顔というのは反則だろう。流石にもう逃げられないようだ、仕方ないね。覚悟をしよう。


「剣も、弓も、使えません……。」


「まったく。そうだと思いましたよ。別に、戦闘経験がないことは悪いことでも特別なことでもないんですから。」


「いや、なんとなくさ……。」


貴方のその目と、お手手に握られた薬品がこわかったんです。とは言えなかった。」


「それでも大丈夫です!」


ちなみに、これは俺の持論であるが「笑顔」というのは心の底から嬉しいと思ったり幸せだと感じている時に1番輝くと思う。顔の善し悪しではなく、気持ちが真っ直ぐ表情に出るから人は笑顔が好きなんだと信じてる。


つまり、何が言いたいかというと。


「2度目になりますが、このリル=リンバース!並の薬師じゃぁないんです! パオブの実に耐えた貴方ならすぐに強くなれますよ!!」


彼女は、マジで喜んでいるということだ。


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