再開とふきつ
短時間で書いたので、違和感があるところがあると思います。
修正はしばしお待ちください。
*いまだ、なろう読者様に好まれる文章の書き方が分かりません。
試行錯誤を繰り返しますので、どうか温かい目で見守っていただければ幸いです。
怪物との戦闘を終え、疲れ切った紫砂斗に、元クラスメイトの美奈が声をかけてきた。久しぶりに見る彼女は、同じ制服こそ着ているものの、別人に見えるほど大人っぽくなっていて、でも昔と変わらず、とんでもない可愛いさをもっていた。
彼女とは地元の小学校から中学まで、クラスがすべて同じで、そのため仲も良かった。でも……、
「久しぶり……。」
紫砂斗は気まずそうに答えた。美奈とは、紫砂斗が学校に行っていた以来。つまり不登校になってから一度も顔を合わせていないのだ。そして当然、あの事も知っているだろう。
「久しぶりだね。急に学校来なくなっちゃって……。何かあったの?」
美奈は笑みを浮かべながら質問するが、おそらく本当は理由を知っている。この質問は話題作りのためだろう。紫砂斗にはその笑みも、作り物のように感じた。
「ちょっと事情があって。それよりもこんな時間にどうしたの?」
紫砂斗はわざとらしくも話題を変え、逆に美奈に質問をした。先ほど確認した時は、時間は午後七時半で塾やら遊びの帰りやらで、中学三年生ならば歩いていても違和感ない時間帯である。つまり紫砂斗の質問も形式的な話題だった。
「塾だよ。受験も近いから、頑張らないとね。」
美奈が微笑みながら答えてくれたが、そこで会話が途切れてしまった。
さっきの戦闘での疲労で、フードとかに意識が回らなかった……。
紫砂斗は普段、知り合いに会っても正体がばれないように、コートのフードを深々と被ってパトロールしている。しかし今は怪物に初めて与えた手ごたえや嬉しさ、疲労感でそこにまで意識が向かなかったのだ。
今更悔やんでも仕様がない。と、紫砂斗は考える。ここは、美奈と気まずくならないような話の展開をし、別れることが重要。
紫砂斗は頭をフル稼働させ、自然な話題を考えた。
「す、すきな食べ物とか変わった?」
「え、あ、いや変わってないよ。」
この状況では何を言っても結局気まずくなってしまう。だからこの気まずさの原因は話題の選択ミスではないと紫砂斗は考える。
頭の中で弁明を述べる紫砂斗に対し、美奈は覚悟を決めたようにして切り出した。
「やっぱり紫砂斗君に、どうしても確認したいことがあるんだけど、いいかな?」
どう考えても、事の真偽であろう。紫砂斗が本当にあの日風里たちと本当に遊んで、一人だけ帰ってこれたという噂の真偽を知りたいのだ。
「うん。いいよ。」
紫砂斗は確認内容を大方予想しながらも、質問の許可を出す。美奈は、ありがとうと言い、口を開いた。
「風里君たちは行方不明になった日、紫砂斗君も一緒に遊びに行ってたって本当?」
「うん。本当。一緒にラウン○ワンに行ったよ。」
「じゃあ一人だけ無事だったって言うのも?」
「本当。」
「じゃあ、保護された後の事情聴取で、みんなが行方不明になった原因は怪物に食べられたから。とか言ってたのも?」
「え?」
紫砂斗は、本来美奈が知っているはずのない情報すら聞かれ、面食らってしまった。
「ど、どこでそれを?」
紫砂斗が聞くが、美奈は先程とは打って変わって非常に冷淡な声で言った。
「どこで知ったか聞くってことは、本当なんだね?」
「と、ちが……。」
……うとは言い切れない。聞こえは悪いがそれが事実。ただしれだけ聞くと、紫砂斗が行方不明になった親友たちの取り調べで、ふざけて調査に協力しなかった奴。という意味にしか思えなくなってしまう。
紫砂斗が返事に詰まったのを見て、美奈は心から悲しそうにうつむいた。
「やっぱり、そういうことなんだね。」
「で、でも本当にかい…」
紫砂斗の弁明を美奈は遮った。
「私。紫砂斗君のこと好きだったんだ。」
「……。」
紫砂斗は何も答えられない。
「だから、噂が出回ってきたとき信じなかった。紫砂斗君が事件の場にいて、警察の事情聴取でふざけてただなんて。
私はこの二年間、紫砂斗君を信じて、いつか話せる時を待ってた。それで本当のことを話してもらおうって思ってた。
でも事実がそうなら、私が想ってた紫砂斗君は、私が勝手に作った幻想だったってことなんだね。
少なくても六年半以上もほぼ毎日見てきた中で、徐々に私の心を奪った男の子は、こんな不謹慎で非常識で、最低な人じゃない。」
「………。」
紫砂斗の胸の中は、そのことを否定したい気持ちでいっぱいだった。でも事実を言ったところで、今の美奈には逆効果だ。
「怪物がみんなを殺しただって? 嘘つくならせいぜいマシな嘘つけよ……。」
美奈は語尾を強めに捨て台詞を吐くと、踵を返して歩き出してしまった。美奈の言葉が、紫砂斗の心で渦巻いて、吐き気がしてくる。
「ほ、本当だったんだ。本当に……。」
紫砂斗の声は、どんどん遠くへ行く彼女には届かない。
紫砂斗が肩を落とし、涙をこぼしながら歩きはじめたときだった。
「かぁぁぁ! かぁぁぁ! かぁぁぁ! かぁぁぁ! かぁぁぁ!」
異常に大音量なカラスの鳴き声が、辺りに響いたのだ。
反射的に鳴き声がした上を見ると、闇夜に同化した真っ黒な鳥が、巨大な姿で空を舞っていた。
「か、カラスの怪物……。」
紫砂斗の絶望した声は、怪物が放つ大きな羽音にかき消された。
この作品だけでも投稿ペースが遅く、「何を言っているんだ。」という感想をお持ちになるかもしれませんが、
最近連載を停止していた、最高神様の話も投稿再開するかもしれません。
(その場合は、全話書き直しです。)




