表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夜の詩  作者: くろたえ
9/14

鬼の唄

 「鬼になれ」               


鬼になりたい               


この心のままに               

人の姿は保ちにくかろう       

あさましく                 

卑しい心のままに             

鬼になれ                           


鬼は人が成ったもの   

憎んでも角は生えぬ             

                     

叫んでも牙は生えぬ                     

ただ心が黒く荒む                                        

人の姿で                 

親を憎み                

人を嫌う

それよりも                

                      

鬼の姿で

親に憎まれ                 

人に嫌われよう                                 

それがいい                

鬼がいい                 


心のままに               

                     

鬼になれ                 




く鬼」


死ねよ 死ねよと

鬼が哭く


壊せ 壊せと

鬼が哭く


人が落ちた 

鬼の穴


上がること叶わず

鬼に成る


鬼に成り合い

喰らい合う


死ねよ 殺せと

鬼が哭く


優しい言葉は消え果てた


人の心も消え果てた



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 人の姿のまま鬼の心と化すより 鬼の姿となって嫌われる方が良い なんて切なく哀しく、そしてピュアな鬼なのでしょう 最初の詩が好きです 2本目も素敵だけど、鬼の有りようが2作で違う けど、ど…
[良い点] これ、好きです 流れ続けるもの悲しさが 悲壮ですね
[良い点] 人こそが鬼なのだと常々思っています。 鬼とは人の一面に過ぎないのだと。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ