表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夜の詩  作者: くろたえ
3/14

終わらぬ夏の雨


水が空までのぼる

溺れそうな夜

ぬるむ夜気に細胞まで朽ちていく


寝苦しく

窓を開ける

空は真綿の雲が覆う


雨は満たしてはくれない

雨は潤してはくれない


ただ

息をふさぐ


ぬるむ夜気が清涼な記憶さえ腐敗させる

べとつく風がこれからの未来にさえ泥を塗る


雨が降っている

清浄になるでもなく

涼みをくれるでもなく


息が出来ない

息が出来ない


ああ、

鳥が飛んでいない


溺れてるのに魚さえ来やしない


窓を開けておくよ


朝になったら


僕の目を突きに来るがいい








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ