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夜の詩  作者: くろたえ
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美しい骨


湿度なく

しゃらしゃらと鳴る


腐った肉もなく

臭い息もなく

醜悪な言葉も吐かず

造作は美しいのに歪んでばかりの表情もなく

キメだのニキビだので騒ぐ肌もなく

豊満さを醜いまでに誇張していた脂肪もなく

人を差すばかりの爪もなく


清潔な姿で鎮座する

たよりない

チョークのようで

飾りのない

磁器のようで

触れ合う音は

懐かしい磨りガラスのようで


そっと口に含む

思いもよらぬほど

強く舌を吸われる

そう

あなたは私を乞うていたのか


美しい人の骨

人の美しい骨


まっさらな美


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― 新着の感想 ―
[一言] 骨が、好きです。
[良い点] 猟師んちの軒先によく吊るしてある鹿の頭蓋骨を連想しました! 美しく見えることもあるでしょうね!
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