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夜の詩  作者: くろたえ
12/14

長寿の秘薬


ひとつ ひとみを火でつぶす

ふたつ ふすまに残酷絵師

みっつ 身の毛もよだつ拷問を

よっつ 夜明けて次の昼間でも

いつつ いつかの血の跡黒く

むっつ 無理矢理犯した女の娘

ななつ 哭く声もとうに枯れ果てて

やっつ 矢の的にするも声はなく

ここのつ 今夜が山だろう

とうで とうとう息がやむ


さいごの息を吸い

娘の生をしぼりとる

おかげで儂は長生きと

村の長者は高笑い


それを聞いた隣村の村長も

誰かの娘を取り上げようと

村中に大判2両とおふれ出す

誰かが黙ってお役人に

捕まる隣村の村長

話しが出た長者もまた捕まる


病気も老いもない長老は

打ち首になって事切れた


さらし首に石を打つ

誰かが泣いて石を打つ


誰かの娘か

誰かの想い人か


長者の首は死して尚

肌艶よく生娘のよう




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― 新着の感想 ―
[良い点] ぬおおおおーーー 怖い! 見事な数え歌! エリザベート・バートリですかい! [一言] ひとつ ひとみを ひであぶる ここ! いいですね! いきなりいい感じです!
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