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ススキ野原のサレコウベ
陽昇り 沈み
月満ち 欠ける
幾百万見送ったことだろう
ススキ野原の
舎利頭
月に照らされ
輝く白骨
頭蓋に響く
風のうた
眼孔に落ちる
明け方の露
ススキ野原の
サレコウベ
風で歌う
夜露で泣く
幾百万の月の夜を
もう我は亡く
魂魄も抜けたというに
何に泣くのか
詠うのか
山深くの荒れ野原
人であった記憶も失せたのに
今宵も月見て
泣くのだろうか
ススキ野原のサレコウベ
仰向いた頭骨で
嫌でも空を見せられる
とこしえの夜を
とこしえの夜を
ひたすらの
とこしえの夜を