表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終末の悪魔たち  作者: ベイビー
1/5

第一章:各々の歩み

初めましてベイビーです。日頃の妄想をただ文字起こししただけです(--;)

どうぞ!

少女の決意


2020年・南極点


「古坂隊長!第一防衛網、第二防衛網ともに破られました!第三防衛網ももうすぐ突破されます。ここにいると危険です。退却しましょう!」

齊藤上等兵は冷静に隊長である古坂の判断を待つ。

その他の兵も隊長の言葉を待つ。

「海軍が撤退した。」

深く重く、彼らの隊長は口を開いた。

「我らを見捨てたということですか?」

「馬鹿な‼︎そんなことが許させるはずがない!」

「我々に死ねというのか‼︎」

各兵士から驚愕の声が出る。しかし、彼らの長は沈黙するばかりである。


時は2020年一月。

大地震と共に突如現れた南極点の大穴、サウスホール。

そしてそこから出現する悪魔の大群。

彼らがもたらす異常気象。人類は歴史上初めて『滅亡』を意識するようになる。

同月、国連軍は南極大陸への上陸のため、大規模な軍事作戦を決行した。

悲しかな、上陸した兵士の大半が死亡、海上に現れた異常なまでに雷を落とす積乱雲により軍艦は大破。

海軍の撤退により、帰路の途絶えた陸上の兵士たちは次々と倒れていった。


2020三月・日本

「愛美〜。帰るわよ。」

「分かったよ母さん!」

自分を呼ぶ母のもとへ愛美は歩く。

今日は家族で墓参り。

家族と言っても今は愛美とその母しかいない。

彼女の父は二ヶ月前に他界した。

父の死亡連絡を受け取った時、母は倒れ、彼女も気がおかしくなった。

毎日母と泣いた。

反抗期で父と距離をとっていた分後悔も大きかった。

しかしずっと悲しんではいられなかった。悪魔の群勢が南の国々から順に侵略し始めたからである。

いずれ日本にも来ることは目に見えていた。

愛美とその母は、亡き父・齊藤上等兵のためにも、必ず生き残ると決めたのだった。



能力者たち



2020年・二月

「春斗〜!お前どうだった? オレB級能力だったよ。」

明るい声で春斗の友であり、茶髪が似合っている優作が尋ねてくる。

「ん〜、内緒!」

「え〜⁉︎いいじゃんかよお! ん?さてはオレより低かったな? C級とか?」

優作が肩をつつきながら聞いてくるが、春斗は無視する。

「ちぇ、無視しなくてもお!」

「ぷぷっ、想像に任せるよ。」

「何だよそれえ!別に言っても減るもんじゃないし、オレは口堅いしい!教えろよ〜!オレより低くても笑わないからよお‼︎」

優作と別れた後、春斗は能力検定通知書を改めて確認する。

優作の質問に答えなかったのは彼よりレベルが低いからではない。その真逆、高すぎたからである。


2014年に人間には個別に能力が宿っていることが判明する。それにより犯罪が増えたりした。

各国は独自に自国の能力者を調査し、レベル分けしていた。しかし、その基準が各々異なっているので、2018年に国連がLS(level of skills)という基準を発表。

LSはC級、B級、A級、S級、SS級、SSS級とにわかれており、S級クラスになると国家直々に管理される。SS級以上になると、国連の監視下に置かれる。

あまりにも能力が強すぎるからだ。


そして今、春斗の目の前の紙には『SS級』という文字がはっきりと写っていた。


『桐谷春斗 様   貴殿はLS基準に則り、厳密に検査した結果SS級だと判明しました。既知ではあると思いますが、国連LS法により国連直々に貴殿を管理することになりましたことを報告いたします。悪魔の群勢が猛威を振るう中ですので貴殿の能力は大変役に立ちます。三日後の十六日にご自宅に迎えにあがります。国際連合LS委員会』


「嘘だろ…僕がSS級だって?戦いに参加しないといけないなんて…」


春斗は信じたくなかった。しかし自分では周りよりも自分の能力が強いことに気付いていた。

周りが少量の炎や水を作り出したり、数秒後の未来を知ることができる能力などを自慢してきても少しも驚かなかった。

春斗の能力、『黒き砂』は春斗の意のままに動き、時には防壁となり、ある時は武器にもなる。

炎で攻撃しようと鉄砲で撃とうと、黒き砂は主人を守り抜く。要するにナ○トのガ○ラの能力みたいなものだ。

春斗は周りに、自分の能力は黒い砂を作れる能力だと言っていたが、その質はSS級なのだ。かくして春斗はニューヨークに引っ越すことになった。


「おい春斗!急に引っ越すなんてどういうことだよ⁉︎急すぎて心の整理できてないんですけどお?」

悲しいはずだが優作は明るく彼を見送った。

優作は薄々感じていた。春斗の能力が強いことに。

だからいつか別れの日が来るだろうとは覚悟していた。

しかしその時がこれほどまでに突然だとは知りもしなかった。

妄想の主内容ではありませんが、それを支えるための設定を書きました。

また更新します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ