ストーカー
-坂下真紀-
私は、あるデパートの売り子をしています。普通に学校でて、就職して、それなりに出会いも会って普通に暮らしていました。それなりにいい女かなぁって自分では思ってますけど、男運ないのかあんまり長続きしないのが悩みです。どこかに私のこと大事にしてくれるかっこいい人(←ここ重要)いないかな?
最近実は、気になることがありまして、歩いて通勤してると誰かについてこられてるのかなぁって気がします。気がするだけで姿は見たことないんだけど・・・
-山田直人-
なんだ、あの男は?おい、そこのお前、待て!!
直人は慣れた感じで男を取り押さえ前にいる女性に声をかけた。すいません、警察を呼んでください。
-坂下真紀-
後ろから音がして、男の人から声がかかる。真紀は慌てて警察を呼んだ。警察に捕まった男は真紀の後をつけていたらしい。デパートで見かけて好きになったと・・・ 気になっていたことは本当だったのだ。私はストーカーされていた。そう思うと私はふいに恐怖に襲われた。あっお礼を言わないと・・・
「ありがとうございました。改めてお礼をさせてください。お名前を・・・ 」
-山田直人-
「直人と言います。お礼なんて、無事でよかった。」
-坂下真紀-
後日改めて、お礼に昼食をご馳走することになった私は気合いを入れて準備する。あの時は言い出せなかったが、あんな自分好みの男がいるなんて思いもしなかった。必ず自分のものにしたい。
カフェにて、直人に会う。海が好きでダイビングが趣味、えっ私と一緒なんですけど? こんなに話の合う人初めてだ。あーこんな人が私の彼氏だったらいいのに・・・
-山田直人-
「真紀さん、こんなに一緒にいて楽しい人初めてなんです。よかったらたまに僕と会ってくれませんか? 」
-坂下真紀-
この間、ストーカーから助けてもらった話したじゃない、その人とつきあうことになったの。顔は前に話してた理想のタイプでね、趣味も私とそっくりでね。めちゃくちゃかっこいいんだよ。守ってくれるタイプの人なの。
「あーそういえば真紀の元カレの主任さん、会社出てこなくなってたでしょ? 辞めたらしいわよ。脅迫状みたいなの来ててノイローゼになってたらしいわ。捕まったストーカーが出してたのかもね。」
月日は流れ
-坂下真紀-
直人、コーヒー入ったよ。二人で真紀の卒業アルバムを見ている。直人はご両親いないんだよね?火事で亡くなったんだもんね。結婚とかって挨拶とかどうすればいいのかな?ご親族とかは・・・ 彼は、近しい親族もいないそうだ。
あっこの人直人と同じ名前だね。山田直人って書いてある。この人に告白されたことあるかもしれない? 柔道部の子でかっこ悪いから断って、友達に話したら学校こなくなっちゃったんじゃないかな?
-山田直人-
「ふーん」
-?-
先生、こんな顔にしてください。お金ならあります。
この物語はフィクションです。