えぴそーど1 あり得ない出来事
空想世界が苦手な方はご注意ください。
「やぁ。突然だけど、君に今から世界をす救ってほしいんだ。」
朝。ギラギラと暑くて眩しい太陽が私の体に痛く刻まれる。たぶんこれが、皆が言っている、[ちゅうにびょう]ってやつなのかな?まぁそんなことよりとても暑い熱い暑い夏の日だということがわかってもらえたでしょうか?そう。今は夏休み初日。私は中学一年生。はじめての夏休みだ。うきうきとうかれながら、昨日1時ぐらいに寝たのだ。そして今は朝の8時。まだ外が車の音に埋め尽くされていない。とてもいい気分だなっとか思った。でもなんだか“いい気分”でもない。うなされてた気がする。さっき見たあの夢はなんだったんだろうか…でも夢だから何もないよね。と思いながら私はベットから降りて、ドアノブに手をかけた。ドアノブだけはとてもひんやりとしていた。そしてそのドアをゆっくりと開けた。家の中はそれほど広くはない。歩いて五歩ぐらいで二階の廊下の突き当たりだ。だけどこの日だけはこの廊下がとても広く感じた。夏休みだからかな?なんて思いつつ、ゆっくりと歩き出した。階段を降りて行くと、リビングの前から、トントントン と小刻みにまな板を叩くおような音が聞こえた。きっとお母さんの包丁の音だと思いながら、リビングまで歩いた。ん?何かがおかしい。と、私は気づいた。いつも7時に起きて仕事にいくはずの母が8時に料理を作っている…?きっとお母さんも夏休みなんだろう。そう思った。だから安心してリビングに入ろうと思ってリビングの一歩手前まで来るとそこには、母がいると思っていたが、目の前には、包丁を持ったよくわからないこの世の生き物に見えない謎の“何か”が立っていた。
「ひっ…!?」
私は震えた声を思わず出してしまった。するとその“何か”がこちらを向いた。
「まっ…まずいっ……!」
そう思いながら必死になって裸足で玄関まで走った。そして玄関のドアに手をかけたとき、後ろから、
「見ぃつけた…」
という声がした。もう終わりだ。何されるかわかんないけど殺される気がする。と思い決意して目をつぶった。………だが何も起こらなかった、どういうことだ?と思い目を開けたら、その“何か”が居なくなっていた。だが引き換えに目の前には丸くて空を飛べそうでもふもふしたいくらいの変な生き物がいた。そしてその生き物は口を開き、
「ふぅ…危ない危ないっ。あっ自己紹介をするね。僕の名前は、むにぃさ。よろしくね♪」
そう言ってこちらに近づいてきた。「突然だけど、君に魔法少女になってもらって世界を救ってもらいたいんだ!」「しゃっ…しゃべったぁぁ!?」
「んなっ…!?失礼なっ!!喋ることぐらいは出来るよ!!」
なんか急に喋るたしか……むにぃだっけ?
突然、魔法少女とか言うし意味わかんない…なとか思っていると、上からドタバタと大きな音がなった。
「何があったの!?」姉が様子をみにきてしまったようだ。
「まずいっ!!」
むにぃが私の後ろに隠れた。
「なんとかしのいでよっ!!」(コソッ)
むにぃに言われたしよくわかんないからしのげるように嘘をいっとこう…。
「えっと……ゴキブリがでたんだよ!!!」
「ゴキブリ!?」
「そっそう!!ゴキブリ!!」
姉は近くに置いてあった新聞紙を丸めて構えた。そして、探しに行った。
「危なかったぁ……」「ありがとう!!僕からもお礼しないといけないよね……」
「じゃあパフェとかおごってよ。」
適当に頭に浮かんだ言葉を言ってみた。すると、
「僕、この世界のお金なんて持ってないよ?だって僕は君たちと違う世界から来たんだからね!!あっ!!そうだ!お礼に僕のすんでいる世界へ案内するよ!」
よくわからないが違う世界につれてってもらえるらしい…そうなるととても困る。だってこれから友達と遊びにいかないといけないし……と思っているとむにぃはなんだか顔をむっ。とさせてこちらを見てきた。「ねぇ?都合があわないなら今言ってくれればいいのに…」
!!なんとむにぃには私の心の中が見えるようだ……なんて迷惑な能力……
「ねぇ?今迷惑っt」
「あああああああああああおもってませんおもってませんわああああああ!!!!!」
とりあえずこいつには隠し事ができないようだ……「何でもお見とうしだよ☆」
「あのそれよりここから人がいないところとかにした方がいいんじゃ……」
「ナイスアイディア!!じゃあ案内してよ!」
見つかるとさすがにヤバそうなので家の裏にあるほとんど人が来ない公園にきた。
「ってかさっきのあの黒いのって何ですか……?」
ずっと気になっていたから聞いてみた。
「あれは人々の殺意とか恨みとか妬みとかだよ」
「えっ…じゃあ普段から見えるんじゃないんですか??」
私は回りによく嫉妬する人を知っていた。だから普段から見えると思い聞いてみた。
「あぁ。それは君に魔法少女になってもらいたいから視点を変えたんだよ。普段は幽霊とかになっているんだよ。ああっそう言えばさっきのあれは、君の家の“近く”の誰かの殺意なんだよ。包丁を持っていただろう?」
「確かに持っていたけれどもこの家の中に殺意を持った人、あるいは、近所の人が殺意を持っている。ってことになるんですか?」
「そう言うことだよね。この場合は、君の“お母さん”だ。」
今むにぃからおかしな言葉が聞こえた。聞き間違いかもしれない。「今…お母さんって………」
「ああそうさ。君のお母さんは君を“殺したい”とおもっている。」
どうして?どうして??嘘だよね……だって昨日も……!?「そうだ……昨日は煙草を押し付けられて……」
「そうさ。多分今日帰ってきたら君は殺されちゃうね。」
「どっ……どうしたらいいの!?お母さんを元に戻す方法とかはないの!?」
「そう焦らなくてもいいよ。何故僕が君に魔法少女になってほしいって行ったと思う?」
全くわからない……頬に汗が伝わる。
「それは君を守るためさ。だって君は他の人とは違う“才能”を持っているからね。」
「才能……?」
「そう。才能があるんだ。だから僕は君を救おうとしている。この世の中には、才能がない人間。才能がある人間。がいる。多分君に才能がないとすると僕は君を見逃していたね。」
「確かに才能がある、ない、あると思うけれど、どうして??なんで皆を救ってあげないの??」
私は押さえられなかった。残酷な世界だということは知っている。だが、そんな、魔法少女とかにできるのならば皆を救えないのか?そんな考えが頭に浮かんだ。
「っ……ん…………よ」
?うまく聞こえなかった。もう一度いってほしいと頼もうとするとむにぃは顔色を明るくさせた。そして、
「だからさ!魔法少女になってほしいんだよ!!」
むにぃは少し怖く、可愛く、お願いをしてきた。だから私は人を助けられるなら。と思い、「皆を救えるなら……なってもいいよ!」
私はこれから、絶望、悲しみ、喜び、笑い、等を知ることになる。
初めて投稿をします。色々な作品に影響されていますが、オリジナル?だと思います。
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