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地球に生きる生命(いのち)の物語  作者: 梅村 夕菜
第三章 運命を受け入れて。
20/20

解説・補足。


[はじめに]


оさて、この小説について言いたいことが山ほどあると言う方も、少しここで解説を聞いてください。


 セグが年齢の割には賢すぎる? 気のせいです。彼は作者の都合上そういうキャラ‥‥‥設定では、長いこと軍に従軍していた反動‥‥‥みたいなものです。実際にはこんな賢い子はいないでしょうね(苦笑)。


 ちなみに、この解説には『僕は13歳 職業、兵士。 ―あなたが戦争のある村で生まれたら―』からの引用が多いです。





[すべてのはじまり]



оこの小説の内戦のきっかけは、こういう理由でも起こるだろう、という予想に過ぎません。本で調べて考えましたが、もちろん他の原因でも戦争や内戦は起こっていると思います。


 ちなみに英語の綴りは間違っているかもしれませんが、文句は受け付けておりません(笑)。大目に見てください‥‥‥orz



[ふたりの少年]



оこの話は、『アキラの地雷博物館と子どもたち』の影響が大きいです。主人公たちの境遇は、他と違うこともありますし、まだマシでさえあるかもしれません。時には、この練習の段階で銃を暴発させて怪我をしたり、死んでしまう子どももいたらしいです。


 軍服は、区別や雰囲気をつけるために『イノセント・ボイス ~十二歳の戦場~』の政府軍の軍服を参考にして着せていますが、ほとんどの軍、特に反政府軍だと資金的にも私服が多いと思われます。


 子どもたちが兵士として狙われる理由は『子どもは純粋』だからだそうです。指揮官や大人たちの指示に順従に従う子どもたちは、洗脳しやすく扱いやすいので兵士の補給対象にうってつけ、とあります。あとは、貧しさ故に自発的に軍隊に入る子もいるようですが、最低年齢は五歳だったそうです。



[定まらぬ覚悟のままに]



оここは特に解説は‥‥‥耐性のない人が初めて人を殺したらこうなるかな、と書いたものです。



[休息と不安と]



о短いですが、数少ない休息シーンです。将校や将軍クラスならともかく、怪我の治療など大人の兵士でもなかなかしてもらえなかったのでは? という予想からできたものです。



[生きる道]



о子ども兵が、地雷源で大人の兵士の前を歩かされるというのは、どの国でも珍しくはないようです。いやだと言っても、殴られたりして無理矢理歩かされるという点も、ほぼ一致しています。


 子どもたちは常に、軍の殺戮や誘拐を恐れていたらしいです。そして、兵士とされた子どもが、親を殺せと命令されることも、ほとんどの国に共通していました。それをきっかけに、人を殺すことに慣れてしまう子もいたようです。他の例としては、家畜の喉を切って殺させ、その血を飲ませるというのもありました。それらは“入隊儀式”というそうです。



[処刑と葛藤]



о脱走を図った子ども兵が、他の子ども兵に殺されるというのは、ウガンダの『神の抵抗軍』で実際に大人の兵士の命令によって成されていたようです。正確には「殴り殺す」命令でしたが、もっとグロくなりそうなのでやめました。子どもたちに処刑をさせることで人を殺すことに慣れさせ、実戦で『使いものになる』兵士に育てることも各国の軍隊で行われているようですが。



[戦闘と日常]



о軍が基地を離れて戦地で夜を過ごすというのも、カンボジア内戦などであったらしいです。食糧は木の実や魚、獣の肉などで、近隣の村から略奪することも当たり前で、人によっては死んだ兵士の肉も食べていたそうです。


 はぐれただけで処罰される、これは私の想像です。すべての軍が、ということはないと思いますが、有り得る話ではないかと考えています。



[現実と幻想]



оここに限られたことではありませんが、セグの言葉は私の想いです。考え方は人それぞれなので、共感できない方や不快に思われる方がいましたら申し訳ありません。ちなみに、「戦争以外の~」というのは、かつて子ども兵だった少年の言葉を借りました。





 ‥‥‥よし! ようやく半分解説が済みました。携帯だと打つの大変なんですよ(汗)。あと約半分、堅苦しかったり長かったりしますが、ご辛抱ください;





[麻薬と制御―洗脳]



о軍隊の中では、麻薬やアルコールによって子ども兵たちがコントロールされているというのも、しばしばあるそうです。激しく銃弾が飛び交う最前線や地雷源など、大人も怯むような場所に、麻薬やアルコールで正気を失った子どもたちが投げ出される、とあります。


 この小説で取り入れたのは、実際にシエラレオネで行われていたことです。砂糖をたっぷり入れた『マリファナ茶』で、子どもたちの恐怖心を麻痺させていたみたいです。



[襲撃]



о村を襲撃し、食糧などを奪う行為も、どの国の軍隊も行なっているようです。中には誘拐されるのを恐れ、夜に何時間もかけて都市の中心部へと移動する“ナイトコミューター”と呼ばれる子どもたちが身を寄せ合ってテントや軒下で眠るとありました。



[残酷な末路―見せしめ]



оある少女兵の話だと、行軍の途中で歩けなくなったり衰弱してしまった子どもたちは上官に殺されていったそうです。理由は、『置き去りにすると敵に捕まって、部隊の場所や人数を漏らすかもしれないから』。



[人として大切なもの]



оこれは私が独自に考えたものです。フィクションならではの自由な発想、ですね(この小説で言うと変な感じがしますが)。


でも実際、どこかであってもおかしくない出来事だと思います。ちなみに、「部隊の中で評価されること云々」というのは史実です。人はどこまで残酷になれるのだろう‥‥‥。



[見えざる兵士]



о見えざる兵士、もしくは見えない兵士、というのは子ども兵の別の呼び方です。世界七十ヵ国に子ども兵が存在すると言われています。政府軍、反政府軍問わず使われているみたいですね。


子ども兵の実態が判りにくい理由として、


①危険地域での戦闘に参加させられ、戦死するケースが多い

②背丈のような身体的特徴では、大人の兵士と区別できない場合がある

③ほとんどの子どもたちが『出生証明書』を持っていないので、実際の年齢が不明


‥‥‥だそうです。


 少女兵の場合、銃を持たされないことの方が多いみたいですね。少年は数ヵ月で銃を渡されるみたいですが、少女はなかなか持たされず、盾になるよう危険な前線で戦わされたそうです。無理矢理結婚させられる割合の方が高いように思えましたが‥‥‥。


 武器は、大国が生み出している。国名はあえて言いませんが、あの領土の大きな国が主でしょうか。元少女兵の願いに、「もうこれ以上、小型武器を私たちのところへ持ってこないでほしいのです」とありました。



[内戦のからくり]



о私が一番頑張り、一番言いたいことが詰まってる話です。いろんな本を読み、頭の中で編集して書きました。


 解説は、あえてしません。皆さんで、内容を理解してください。



[夜の銃撃戦]



о当然ですが、夜、寝ている時に襲う・襲われるというのは珍しくないそうです。敵が一番油断している時だと思います。


 セグはこの時、何故「わからない」と言ったのか? その理由を、暇な方は考察してみてください(正解がほしい方はメールでも)。



[運命の刻]



оセグの最期です。死んだ兵士は、その場に打ち捨てられるのが当たり前のようですが、リーフは背負って基地まで戻ったという設定です。


 他国のNGOに保護され、兵士から解放されるこどもたちもいますが、社会復帰は難しいようですね。人を殺すことしか教えられず、読み書きも計算もできない。村の者たちにも「人殺し」とレッテルを張られる。彼らが一番に望むのは、「勉強がしたい」が多いようですね。





о解説はこれで終わりです。先進国が発展途上国を利用している、というようなことを書きましたが、あくまでそれは『国単位』です。お偉いさんの中には加害者となる者たちもいると思いますが、私たち国民は直接的な危害も加えてはいません。しかし、無知のままでは加害者にもなり得てしまうと、私は考えます。


 この国は、中東の国々の現地の方から「日本はこれまで一度も我々の国を侵略しようとしたり、武器を売りつけてこなかったからです」、だから日本は信頼できる、と言われているそうです。平和憲法を持ち、武器輸出三原則があったこの国は、思わぬところで信頼を勝ち得ていたのです。


 ところがいまはどうでしょう。武器輸出三原則は見直され、自衛隊を軍隊のように他国へ派遣しようという案が出ています。NGO職員を助けるため、とも言っていたのを聞きましたが、彼らは政府の手を借りずとも自身の身は自分で守ると言っています。日本製の小型武器が子どもたちの手に持たされ、人を殺し、子どもたちの心に傷やトラウマを残し、時に命さえ奪う。そんな光景を、見たいと思いますか?


 どうか気づいてください。私たちには声があります。それを調べ、知る力があります。豊かな国だからこそ、できることがあります。


 私も微力ながら、ない頭をフルに使ってこの作品を書きました。この作品で、皆さんが少しでも子どもたちの実態を知ることができますように‥‥‥。

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