表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
心と友に(仮)  作者: navi
プロローグ 始まり
1/21

第0話 過去のエピローグ

残酷な描写をどこまで表現できるかわからないので、残酷描写警告は予防です。

同性愛要素も軽いものなのそちらを期待する人は読まないでください。また、戦闘もありますが、あまり戦闘描写には期待しないでください。 

 


 はるか昔、この世界、メンティスティアは大気中に含まれる生命子(ヴィヴス)を体に取り込み、精神と共鳴させることで発動できる生命術(ヴィヴメンス)の恩恵により、類に見ないほど発展していった。

 誰でも、どんな種族でも生命術を使いこなし、多くの魔具(ベネフィクス)を生み出していった。

 



 しかし、その繁栄も長くはなかった。突如として現れた未曽有の生命体心魔(メイヴ)とその存在によって豹変した原生生物である魔物(マギア)の前に滅びを迎えんとしていた。

 それらには生命術(ヴィヴメンス)は効かず、心の力である、心力(コーディス)をによって現象を具現化する心術(コーディメンス)でしか傷をつけることさえ出来なかった。

 しかし、心術は生命術(ヴィヴメンス)とは違い、一部の種族しか使うことができなかったため、多くの者が犠牲となってしまった。

 


 

 そんな中、アトム・マクスウェルという名の賢者が自らの心力を武器として具現化することの出来る心装術(アニムティス)を創り出した。そして、その心装術(アニムティス)によって具現化された武器は心装具(アニムス)と呼ばれた。

 これにより、心術(コーディメンス)の使うことの出来ない人たちも、心魔(メイヴ)に抗うことが出来るようになったが、依然として心魔(メイヴ)の勢力は衰えることはなかった。

 

 

 それを見かねた賢者マクスウェルは心魔(メイヴ)を討つ為、世界の根源の属性である四大属性である地、水、火、風、そして月、太陽、幻、雷、氷、闇、根源の属性を持つ者の中で、生まれつき心力が大きかった11人の人物を選んだ。

 それぞれ、「地」のノーム・マイン(ドワーフ(鍛冶妖精族))、「水」のウンディーネ・アクアリムス(マーマン(人魚族))、「火」のイフリート・インケンディウム(エルフ(森妖精族))、「風」のシルフ・ウンデキム(ヒューマン(人族))、「月」のルナ・ルーメン(ヒューマン)、「太陽」のアスカ・ルクス(ヒューマン)、「幻」のレム・ファント(エルフ)、「雷」のヴォルト・トール(ヒューマン)、「氷」のセルシウス・クリアス(ビスティア(獣人族))、「闇」のシャドウ・エレベアス(ヴェネス(魔族))、「根源」のオリジア・ゼクス(ヒューマン)といった。

 

 

 賢者マクスウェルはその11人と共に戦い、長い攻防の末、心魔の力の根源であった心魔神(メイヴス)の居場所を突き止めた。

 そして、その地において、心魔神の憑代となっていた者の肉体を滅ぼし、心魔神(メイヴス)本体を封印することに成功した。

 心魔神が封印された地には、彼らの力を集結した「封魔の神殿」が作られ、メイヴと名づけられた。

 



 こうして彼らは英雄となり、彼らが立て直した地域にはそれぞれ、彼らの名が刻まれた。

 今の平和は彼らの功績であることはいうまでもなく、永久に語り継がれていくことだろう。




           「メンティスティア英雄伝記より一部抜粋」




 





 




 現在のメンティスティアでは、心魔(メイヴ)によって生み出されるはずの魔物(マギア)が再びこの地に現れ始めた。

 そのため、心装具(アニムス)心術(コーディメンス)がとても重要視されていた。

 先代王クラン・マクスウェルは心装具(アニムス)にランクをつけ、そのランクにより、人の価値を決めるようになっていた。ランク5が最高で宝具級、ランク1が最低で役立たずとされた。

 その上、ランク3以下では帝都があるマクスウェル地方で暮らすことさえ許されなかった。

 


 それだけでなく、先代王であるクラン・マクスウェルは全地方から、四大属性の心装具(アニムス)のランク5を持つものを集め、心装騎士団を結成すると、四大属性以外を弾圧し始めた。

 そのため、先代王が崩落した後も、帝都では今なお、ランクや属性にこだわるものが多く、たびたび諍いが起きていた。



 そのほかにも、ビスティアなのに「火」、ドワーフなのに「風」などのように種族に仇なす属性を持ってしまうものも現れ、それらは処刑されたり、集落を追放されたりしていた。

 

 

 そんな世の中、多くのランク3以下及び四大属性以外の心装具を持つもの達は、あるものはそれぞれの地方に都市や集落を造り、またあるものは安住の地を探す旅をし、またあるものはギルドと呼ばれる連合組織を立ち上げ、魔物を狩る生活をしていた。


  それでもまだ平和だった。いや、平和であろうとした。

 


 




 だが、それゆえにまだ誰も気が付かない。いや、気付けなかった。最悪の事態に。

 ほとんど見切り発車での連載です。今回はプロローグだけですが、次はキャラ紹介を投稿したいと思います。

 本はよく読みますが、書いたのはほぼ初めてです。改善点や応援の感想をいただけるとうれしいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ