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ボクと弟

「豆タロウ、おはよう、行ってきまーす!」


朝、ドタバタとものすごい音をたててねーちゃんの弟が家を出て行く。


『行ってらっしゃーい。……もっと静かにできないのかな』


弟のヤツは小学校5年生でうるさい盛り。


通ってる小学校までは徒歩5分…だからなのか毎日ギリギリ。


もうちょっと余裕もてばいいのに。


やっと静かになったと思ったら、小学生はあっという間に帰ってくる。


せっかくの静かな時間が一瞬でなくなっちゃう。


「今日、涼介くるから!」


1人だけでも十分うるさいのに…うるささ倍増。


「それから、あと結里と夕斗も来る!」


『うわっ……うるささ4倍』


これで静かにゲームでもしててくれればいいのにさ。


ばーちゃんてば子供は外で遊べなんていっちゃう。


そうするとガキンチョのサッカーに付き合わされるんだよね。


でも、ボクがそのへんのガキンチョに負けるわけないし。


結局、ボクからボールとれなくてみんながばててる。


「豆タロウ、ボール返せぇ〜…」


『情けないなぁ』



最近の子供って体力ないのかな。


まぁ、早く解放されたいから返してあげるけどね。


さんざん騒いでやっとガキンチョ達が帰ると、ちょっと静かになる。


…なってくれなきゃ困る。


なのに、友達が帰ってまだ遊び足りないのか、またボクのところに来る。


しょうがないから付き合ってあげるけどね。


子供のうちは元気なことにこしたことないもんね。


ってばーちゃんがいってた。


まぁ、たまにはゆっくりしたい時もあるけどさ。


弟のやつが中学生に上がるまでは遊んであげる。


しょうがないからね。


弟のやつはボクの子分だから。


親分は子分のめんどうみてやらなきゃね。


それに何かあったときは親分として守ってあげてもいいよ?


ボクの方がケンカ強いし。


だってね?


弟のやつはねーちゃんの弟であり、ボクの子分でもあるんだから。


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