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罪人達は宙を舞う  作者: Mazulca
1/5

プロローグ

雨が、降っている。


昨日の夜から降り続いている雨はまだ止む気配は無く、電気をつけていない薄暗い部屋は僕の心そのものの様だった。


昔から何をやっても普通だった。学生時代の成績は可もなく不可もなく、いやどちらかと言うと不可寄りな成績で、彼女は今までに二人いた。なにかスポーツに打ち込んだとか特別悪いことをしたとか、目立った生徒ではなかった。大学に行くものの1年と少しで中退。その後就職し、手取り15万で一人暮らしをしている。


「普通以下だな...」思わず口をついて出た言葉に悲しくなる。こんなものなのか。子供の頃の夢はなんだっけ。ふと天井の隅を見る。『ぼく宇宙飛行士になりたい!』両親は嬉しそうに笑っていた。丁度テレビで放送されていたドキュメンタリー番組。その週は日本人宇宙飛行士の特集だった。子供ながらによく言ったものだと思う。そんな大それた夢を口にするほどの努力も、夢を叶えられるほどの"おつむ"も足りないというのに。


死にたい。と思った。唯、そう思っただけである。

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