表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/11

取引

 デビルは酒場でマフィアを待っていた


 マフィアは遅れてやってきた


 2人の部下を連れている


 部下の1人はショルダーバックを二つ抱えていた


 「今晩は」


 とデビルは言った


 「今晩は」


 とマフィアも言った


 マフィアはデビルの向かいの席に座った


 「これは1ケ-スで700万円だ」とマフィアは言った


 「高いよ」


 とデビル


 マフィアの目つきが鋭くなった


 「分かった」


 とデビル


 「1400万円で2ケ-ス買おう」


 「金は売り上げから払う」


 とデビル


 「取引成立だ」


 とマフィアは言った


 


 デビルはショルダーバッグを両手に持ちながら歩いていた


 これで薬は手に入った


 あとはこの街を現実に支配するだけだ


 デビルは既得権益を何よりも嫌っていた


 「お金」というものを無くしたかった


 この薬を「お金」の代わりにするのである


 そのような革命をどうやって起こすか


 彼の狂った考えでは


 街中の人間を薬物中毒にすることである


 彼は水道局を乗っ取るつもりであった


 そしてクロ-ルカルキの代わりに


 この薬を消毒薬として入れるのである


 この薬はカルキよりも体に良いはずだった


 中毒性があることを除いては


 世の中ではまだこの薬の中毒について知られていなかった


 この薬の中毒性を証明したのは彼だった


 証明というより


 デビル自身がこの薬の重篤な中毒患者だった


 デビルの屋敷は広い栗林に囲まれていた


 そこには大きな犬が1匹放し飼いにされていて


 デビルの屋敷を守っていた


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ