誘拐
ある晴れた日、愛はスキップしながら家を出た
家の前の道を左に向かって歩く
しばらくすると
左手に、愛がいつも遊ぶ公園が見えてきた
愛のお気に入りはブランコである
愛はブランコに座り、漕ぎ始めた
すぐにブランコは大きく揺れ始めた
その時、公園の入り口から
目つきの悪い男の子と化粧をしている女の子が公園に入ってきた
二人は愛の方に歩いてきた
愛はブランコを漕ぐのをやめた
愛の心臓が縮みあがる
「お前、愛だろ」
と男の子が言った
「男なのに変な名前」
と女の子が言った
愛は恐怖で声が出なかった
「来い」
と男の子が言った
愛はブランコから降りた
男の子は愛の腕をつかんだ
そして公園の出口の方に歩き出した
女の子も後に続いた
男の子は公園を出ると左に曲がった
愛のまだ知らない道である
やがて十字路に出た
「来い」
男の子は愛の腕を引っ張り、道を右に曲がった
少しすると、右手に別の公園が見えてきた
男の子と女の子は愛をその公園に連れ込んだ
「どうする」
と男の子は女の子に聞いた
「どうしよっか」
と女の子は言った
「おしっこをかけちゃおうぜ」
と男の子は言った