…アキトの実力…
訓練生達がお手本を見たがっていたので俺は何のお手本を見たいかを聞いた
訓練生(普通科)『普通車の右ハンドルによる左バックが見たいです』
訓練生(普通科〕『同じスピードで同じ進行方向を走っている車に気づけません!』
訓練生(牽引科)『牽引のバックが出来ないので手本が見たいです!』
アキト「分かった、が! まず1つ言っておこう」
「2番目に言った子! それはコリジョンコース現象と言い、割と事故る原因だから注意してくれ」
「解決方法は中心視野を使う事だ」
訓練生(普通科)『覚えておきます!』
後二人の要望を答える為に俺はまず普通車に乗った
アキト「確か右ハンドルによる左バックがみたいらしいな」
訓練生『そうです』
アキト「では実際に左バックで停めるからみとけよ?」
そう言うと俺は普通車に乗り込む
まず停めたい場所に障害物が無いか確認その後…
アキト「まずは横駐車の場合、止まりたい所から車2台目の所でRに入れる」
「次にハンドルをみっ… ごめん牽引車と間違えた、本当は左な!」
訓練生達『でも、それだとぶつかってしまうのでは?』
アキト「それはいきなりハンドルを全力で切ってしまうからだ」
訓練生達(何も… 言い返せない)
アキト「まずはハンドルを少し左に回して駐車位置の少し前までバックする」
この時、後輪は駐車位置より0,5台分の位置に停めておく
アキト「その次はハンドルをそのまま左に全力で切る」
車は駐車予定地にすっと入って行く
訓練生達『すげえ…』
そう訓練生達は言うが俺的にはこの短時間でS路カーブをクリアする方が凄いと思う
アキト「後は微調節をしながらバックして行くだけで簡単に停めれるよ」
訓練生達『ありがとうございます』
アキト「牽引車バックの子ちょいとこっちに集合」
そう一部のみ集合させ特別訓練所に連れて行く
特別訓練所は一部のみに特化させている訓練所だ
アキト「君たちの実力はっと…」
見た瞬間吐き気がするレベルで低レベルだった
アキト「流石に直線バックで失敗してるとなるとな、90度は絶望的だな」
牽引訓練生『だってあれまっすぐにならねじゃねーか!』
この言葉を言われた瞬間俺は体の何所かから何かのぶちぎれた音がする
俺は怒りの感情をギリギリのラインで止めることができた
俺は訓練生の為に教える方法を素早く考える事にした
おまけ 教えてアキト先生!
コリジョンコース現象とは?
そのまま進み続ければ衝突するであろう一点に向かって等速直線運動をしている2つの車両や航空機同士が、視界が良好な場合であってもお互いを早期に視認することが著しく困難であるという現象をいう。
見通しの良い平原の真ん中の交差点等で発生し、実際に衝突してしまった場合には運転者・操縦者の著しい過失によるものと思われることもあるが、人間の視覚能力の特性に起因した現象であることに留意する必要がある。
コリジョンコースとは、そのまま進めば衝突する進路、つまり「衝突一直線」という意味である。




